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東海道五十三次展 広重美術館/今に通じるグルメ名所巡り

2015年4月10日
 天童市鎌田本町1の広重美術館で企画展「東海道五十三次~名所・名物~」が開かれている。
東海道五十三次展 広重美術館/今に通じるグルメ名所巡り

 江戸時代、徳川幕府の参勤交代制度により東海道には53の宿場が整備された。弥次さん喜多さんの珍道中を描いた滑稽本(こっけいぼん)「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」のヒットもあり、庶民の間では東海道を旅するブームが盛り上がった。
 企画展では、生涯で20種類もの東海道シリーズを描いた初代歌川(安藤)広重の作品群の中から6種類を厳選している。
 現代のように便利な乗り物もなく道路も舗装されていなかった時代。それにもかかわらず、当時の人々がその土地の名物に舌鼓を打ち、名所を観光して旅を満喫する姿が生き生きと描かれている。
 同館学芸員の梅澤美穂さんは「旅への憧れや好奇心は色あせることなく私たちを魅了する永遠のテーマ。日本橋から京都までの旅を楽しんでください」とPRしている。
 4月26日まで。入館料は大人600円、中高大生500円、小学生300円。問い合わせは023-654-6555。