春彼岸特集
2015年3月13日
もうすぐお彼岸。まだまだ肌寒い日が続きますが、「暑さ寒さも彼岸まで」というのが昔からの言い習わし。お彼岸には家族そろってお墓参りに行きましょう。

お彼岸って何月何日?
彼岸には春彼岸と秋彼岸があり、春彼岸は「春分の日」、秋彼岸は「秋分の日」を挟んでそれぞれ前後3日の7日間。初日が「彼岸の入り」、最終日が「彼岸の明け」で、春分の日と秋分の日は「中日」といいます。
実は、春分の日と秋分の日は毎年決まった日ではなく、毎年2月1日付で翌年の該当日が発表されます。今年は3月21日です。
お彼岸の由来って?
彼岸は「末法思想」が流行した平安時代に広まった日本独自の宗教行事で、中国やインドにはありません。
彼岸とは仏教用語で「向こう岸」の意味で、いわゆる極楽浄土を指します。彼岸に対して私たちが生きている世界、いわゆる娑婆のことを「此岸」といいます。
昔から極楽浄土は西の方角にあるとされ、太陽が真東から昇って真西に沈む「春分の日」「秋分の日」に彼岸にいる先祖を偲ぶ行事として定着しました。

お墓参りのマナーは?
基本はお墓の掃除をすること。きれいにしたお墓の水鉢に水を入れて仏花を生け、持参した半紙に果物やお菓子などを備えましょう。お線香をあげ、手桶の水を墓石の上からタップリと。その後、家族みんなでしゃがんで合掌、一礼するという式次第です。
家族でお参りする時は血縁の濃い順番で。近くに親戚縁者のお墓があればそちらにもお参りしましょう。

ぼたもち? おはぎ?
お供え物のお菓子として「ぼたもち」「おはぎ」がありますが、もち米とあんこで作るという基本は同じ。ただぼたもちは「こしあん」、おはぎは「粒あん」で作られることが多いようです。
春彼岸には春の花の「牡丹」にちなんでぼたもちとなり、秋彼岸には秋の花の「萩」にちなんでおはぎと呼んでいます。