徹底して山形に密着したフリーペーパー

いそのボデー(山形市)社長 磯野 栄治さん

2015年3月13日
磯野 栄治(いその・えいじ) 1951年(昭和26年)山形市生まれ。日大山形高から日大経済学部に進み、卒業後の82年に公認会計士試験合格。仙台市と山形市の監査法人勤務を経て88年に家業の車体メーカー「いそのボデー」へ。総務部長、専務、2002年社長就任。以後、優れた製品を顕彰する県エクセレントデザイン賞(03年)、新たな技術・製品を開発した企業を顕彰する県イノベーション大賞(05年)、15年2月、日本そうじ協会主催の「掃除大賞2015」で経済産業大臣賞受賞。63歳。
いそのボデー(山形市)社長 磯野 栄治さん

追求するのは「セキュリティ」
 存在感打ち出し全国に販路

――経産大臣賞、おめでとうございます。
 「どうも、どうも」

メーンは車体製造

――磯野さんとも長い付き合いですねえ。
 「最初に会ったのが10年前だっけか?あれから幾星霜…(苦笑)」
――いつも飲み屋さんでご一緒するから、会社に伺うのは実は今日が初めてで…(苦笑)
 「当社の創業は昭和2年。スタートは大八車の製造で、今の仕事のメーンは車体製造。車体って言っても一般の人には分かりづらいだろうなあ」
 「トラックにはいろんな種類があるけど、トラックメーカーが完成車まで仕上げるのは稀で、大半が荷台を除いたシャーシーまで。その荷台の製造と据え付けまでが我々のような車体メーカーの仕事なわけよ」
――各地に「××ボデー」ってありますよね。

存在感の発揮がカギル

 「売上高だと当社は県内では最大手。だけど全国的には上場しているところもあって、位置づけとしては中小・零細の部類。そんな中でどう存在感を打ち出していけるかが永遠のテーマ。結局、大手と同じことをしてちゃダメなんだよね」
 「結論としては『セキュリティ』の追求。トラック=物流の使命は依頼主から預かった荷物を相手先に届けることだから、荷物に万が一のことがあったらトラック業者、依頼主、相手先すべてに迷惑がかかる」
 「簡単に言えば、荷物が盗まれないようにしてるのったな(笑)」
――ふ~ん。

仕事先は全国に

 「自信作がリモコン操作でドアが自動的に開閉する『アイスキップドア』。鍵のかけ忘れによる盗難・危険防止や開閉の手間を省ける荷台として注目され、今では北海道から九州・沖縄まで普及してんのよ」
 「この『アイスキップドア』は県のイノベーション大賞も受賞した。要はトラックが運んでいるのは荷物だけじゃないのよ、付加価値も運んでるわけよ」
 「こんな戦略が評価されて仕事先は全国に。それに対応した営業態勢の整備が今後の課題だね」>

実は考えてます

――ボクが9年前に山形でやまコミを興す時、磯野さん、誰もが嫌がる保証人になってくれた。
 「そうでしたね」
――そんな経緯もあるし、磯野さんがいろいろ考えてる人だっていうのもボクは何となく分かってますけど
 「ちゃ~んと考えてますよ」
――だけど、夜の街で磯野さんと遭遇した人の大半は「ただの酔っ払いオヤジ」と思うんだろうなあ(苦笑)