徹底して山形に密着したフリーペーパー

上山明新館高女子ソフトボール部 那須 千春選手

2015年2月27日
那須 千春(なす・ちはる) 1997年(平成9年)岩手県一関市生まれ。小学2年からソフトボールを始め、中学2年の時に中学日本代表メンバーに。卒業後、有住隆監督が率いる上山明新館高へ。1年から1番・遊撃手でレギュラー入りし、2~3年は主将としてチームを牽引したほか、2年連続でU19(19歳以下)日本代表に選ばれる。春からは日本女子ソフトボールリーグ1部の日立製作所に入団が内定しており、2020年開催の東京五輪での復活が濃厚なソフトボールの日本代表入りを目指す。160センチ、64キロ。右投げ右打ち。18歳。
上山明新館高女子ソフトボール部 那須 千春選手

選手として育ててくれた山形
  日本代表入りで恩返しします

――明新館高を選んだ理由って?

夢の実現で山形に

 「日本ソフトボール協会主催のナショナルトレーニングシステム(NTS)というのがあり、中学1年の時に岩手代表で選ばれました。その選考会が山形で開かれて、有住監督に目をかけていただいたんですよ」
――そこで決まったと。
 「いえ。当初は岩手の高校に進学するつもりでしたが、希望する先の監督がリタイアされて。実は岩手のソフトは中学まではレベルが高いんですが、高校はあまり…」
 「それで中1の時に出会った有住監督のことを思い出して、明新館高なら東北でも1、2を争う強豪高なので夢が叶えられるかなと」
――夢って?
 「うちは父がソフトのコーチ、姉も実業団(佐川急便)選手。私も小さいころから実業団で活躍したいと思ってました」
――家を離れることに迷いはなかった?
 「なかったです。両親も『明新館なら』と背中を押してくれました」

世界トップ級の長打力 

――やっぱり強豪高は違う?
 「最初はレベルの高さに驚きました。バントのやり方にも何種類かあるし、素振りのバットもいろいろ使い分ける。何よりパワーが違いました」
 「パワーをつけるには筋トレと食べること。遠征の時は朝昼晩、3食ともどんぶり2杯は食べてました。これは私だけじゃなくて全員。だから『明新館の選手はみんなお尻がデカイ』って言われてます(笑)」
――そのおかげか、走攻守に優れる中でも特に長打力が凄いと。
 「……(微笑)」
――フェンス越えが難しいとされるソフトボールで昨季だけでも3本!
 「有住監督から『(長打力は)世界の女子でトップレベル』と言っていただいてます」

春から名門「日立」へ

――夢だった実業団入りも果たしました。
 「日立には北京五輪で金メダルを取った日本代表メンバーの西山麗さんや山田恵里さんらがいらしゃるので、いろいろ吸収したいです」
――基本、就職までの間はお休みでしょ?
 「この前、高校に入って初めて私服を買いに行きました(苦笑)。趣味は音楽を聞くぐらい。好きな歌ですか?小林明子さんの『恋におちて』とか中島みゆきさんの『糸』とか」
――渋いなあ(苦笑)。
 「たぶん父親の影響だと思います(笑)」

五輪の主力選手に

――東京五輪の時には23歳かあ。
 「主力選手として活躍したいですね」