徹底して山形に密着したフリーペーパー

モンテディオ山形 ゴールキーパー 山岸 範宏さん

2014年12月26日
山岸 範宏(やまぎし・のりひろ) 1978年(昭和53年)埼玉県熊谷市生まれ。熊谷高校から中京大学に進み、卒業後の2001年浦和レッズ入団。同クラブには14年在籍し、正GKとしてリーグ優勝などに貢献、06年には日本代表にも選ばれる。14年6月出場機会を求め、新天地の山形に期限付き移籍。GKとしてだけでなくゲームキャプテンとしても選手たちを牽引し、J1昇格、天皇杯準優勝の立役者となった。185センチ、88キロ、36歳。
モンテディオ山形 ゴールキーパー 山岸 範宏さん

キャリアを蘇らせる場があった
  山形には拾ってもらいました

――今季はお疲れ様。今はどういう生活を?
 「埼玉に戻って家族とゆっくりと考えていましたが、年内はたくさんの取材やあいさつ回りで忙しくしています。それも選手としてはありがたいことだと思ってます」

磐田戦のヘディング

――なんと言ってもプレーオフ磐田戦のヘディングシュート、何回見ても泣けるんだよなあ。
 「前線に上がったのは深く考えたことではなく、ドローでは負けなのでリスクを冒しても自分にできることをやるしかないと。決まった瞬間は頭の中が真っ白で、何も考えられなかったです」
 「難しかったのはゴールを決めてから試合終了のホイッスルが鳴るまでの数分間。通常の精神状態に戻して『普段どおりのプレーをしなくては』と言い聞かせてました」

チームの精神的支柱に

――そういうタフな精神力がモンテには欠けていたような…。
 「モンテに移籍してきて、能力の高い選手がそろっているのに前年、前々年とJ2中位から抜け出せないのはもったいないなあというのが最初の印象でした。あと真面目な選手が大半で、監督のトレーニングやコーチングに対してもひたむきに取り組んでいるなと」
 「その裏返しになりますが、自分の意見を主張したり、味方に対して要求することがあまり得意じゃない。だから『サッカーに正解も不正解もない』『いい結果を出すためにお互いが要求しあおう』と提案しました」
 「終盤の躍進は、勝利を積み重ねることで選手個々の自信、チームが目指すサッカーを実践することへの自信が深まったからだと思います」

数々の名言を

――あなたが言った「自分たちに失うものなど何もない」って、今年の流行語大賞にしたいぐらい。
 「我々は常にチャレンジャーですから」
――個人的には「山形に拾ってもらった」っていうのが共感するな。
 「自分のキャリアを蘇らせるチャンスをもらいました」
――チーム以外の山形の印象は?
 「老若男女を問わず全てのサポーターが温かく応援しているのが嬉しい。フルーツを含め食べ物が美味しいのも感激してます」

新たな歴史づくりへ

――来季の目標を。
 「個人としては日々の積み重ねを大切にして貪欲に成長していきたい。チームとしてはJ1定着に向け自信を失わないこと。厳しい戦いが予想されますが、チーム、クラブ、サポーターが一体となって新たな歴史を作っていきましょう」