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あなたの目 健康ですか?/(78)加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

2014年10月10日
 先ごろ、iPS細胞を患者に移植する世界初の手術が行われたというニュースが報じられましたが、手術を受けたのは「滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性」という目の病気を患った女性でした。

失明原因の第3位!

 加齢黄斑変性は物をみる網膜の「黄斑」という部分に病的な新生血管が生じて起きる病気です。欧米では失明原因の第1位、日本でも緑内障、糖尿病網膜症に次いで失明原因の第3位です。
 文字通り加齢が1番の原因とされ、高齢者になるほどかかる率は高まります。また加齢以外に喫煙や、紫外線にさらされることも原因と言われています。

あなたの目 健康ですか?/(78)加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

治療法は?

 治療はレーザー照射のほか、最近では新生血管を目標にした薬剤を直接目の中(硝子体中)に注射する方法も行われるようになり、効果を発揮しています。
 またサプリメントが有効な場合があり、症状に応じて処方することもあります。

気づきにくい病気

 加齢黄斑変性は初期には片方の目にだけ症状が出るので気づきにくい病気です。初期症状は片目で見た時に視野の中心がゆがんだり、暗く感じたりします。
 朝、新聞を見る時に片目ずつ見てみると症状に気づきやすいので試してみてください。進行すると視力を大幅に低下させてしまうために早期発見が重要です。

ウインクでチェックを

 当たり前のことですが、目は左右に2つあります。実はこれが意外にクセ者、2つあるので片方だけの異常は気づきにくいものなのです。 
 10月10日は目の愛護デー。今年のスローガンは「たまにはウインクして見よう! ~右目と左目、見えかた同じ?~」です。


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院長 高橋 義徳
プロフィール

(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。