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<荒井幸博のシネマつれづれ> るろうに剣心 京都大火編

2014年8月8日
山形の県民映画に
<荒井幸博のシネマつれづれ> るろうに剣心 京都大火編

 8月1日から公開の「るろうに剣心 京都大火編」が大ヒットしている。

 「るろうに剣心」の原作はシリーズ累計5800万部を超す同名コミックで、幕末に最強の暗殺者として恐れられた緋村剣心(ひむらけんしん)が敵と戦いながら明治初頭の激動期を生き抜いていくというストーリー。初の実写映画化は2012年で、興収30億円の大ヒットとなった。
 「京都大火編」と9月13日から公開の「伝説の最期編」は続編になるが、3部作のメガホンを執った大友啓史(けいし)監督に話を伺うと、前作はいわば序章で本当に作りたかったのは原作で最も評価が高い「京都編」に当たる続編の方だったとか。しかも京都大火編は伝説の最期編に比べれば「まだまだ前座」という。

 剣心役は前作にも増して激しい殺陣やアクションをこなす佐藤健(たける)。武井咲(えみ)、蒼井優、青木崇高(むねたか)、江口洋介らも前作に続いての出演。新たに藤原竜也、神木隆之介、伊勢谷友介、田中泯(みん)らが加わる。
 さらにサプライズなのが福山雅治!大友監督は4年前のNHK大河ドラマ「龍馬伝」でチーフディレクターを務め、佐藤健を岡田以蔵役で起用しているが、今回は龍馬役の福山を起用、福山演じる男は剣心の敵なのか味方なのか、興味は尽きない。 
 すべてが見所と言って過言ではない血湧(わ)き肉躍る時代活劇。大友監督は「登場人物がしっかり描かれていて、剣心だけでなくいろんな人物に感情移入できるのが本作の良さ。スタッフ、出演者とやれることは全てやろうと取り組んだ」と満足気に語っていた。

 本作は日本だけでなく海外でも評判を呼びそう。ロケが敢行されたのは鶴岡市の「庄内砂丘」「庄内映画村」のほか、遊佐町の「鳥海山大物忌(おおものいみ)神社」、酒田市の「小物忌(おものいみ)神社」、それに山形市の「文翔館」「料亭千歳館」も重要な場面で登場する。
 大友監督は最後に「山形県民映画として応援してください」とメッセージを送ってくれた。


<荒井幸博のシネマつれづれ> るろうに剣心 京都大火編
荒井幸博(あらい・ゆきひろ)

1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜夜15時)を担当。