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<Myサークル>江南剣詩舞愛好会

2008年1月11日
 漢詩や和歌を独特の節回しで詠う伝統芸能の詩吟。この詩吟に合わせ、剣を持って舞うのが「剣舞」、扇を持って舞うのが「詩舞」。
<Myサークル>江南剣詩舞愛好会
 山形市の「江南剣詩舞愛好会」は男性4人、女性9人のメンバーが江南公民館を会場に日夜「剣舞」「詩舞」の技に磨きをかけている。
 代表の青木二男さんによれば剣詩舞の難しいところは「剣舞は太刀筋、詩吟は感情表現」だとか。目下の目標は27日に中央公民館で行われる「やまがたサークルフェスティバル」だ。
 同フェスで演じるのは、男性による剣舞が西郷隆盛が捕われの身となった際に読んだ漢詩に節を付けた「獄中感有り」、女性による詩舞が国宝・姫路城の美しさを詠った「白鷺の城」。
 師匠をつとめるのは剣詩舞歴30年という秋葉京剣さん。「もっと声を出して」「よそ見しないで」という秋葉さんの凛(りん)とした声が公民館に響きわたり、演じるメンバーの表情も真剣そのもの。厳しい練習が終わるとフェス後の打ち上げの相談をしたりと、和気あいあいとした雰囲気が漂う。
<Myサークル>江南剣詩舞愛好会
 「仕事を終えて参加する会社員の人もいるし、定年退職後の趣味にしている人もいる。立場を超えてコミュニケーションの場になっている」と青木さんは袴をたたみながら笑顔で話してくれた。