徹底して山形に密着したフリーペーパー

みちのく山形の霊場 最上三十三観音って?

2014年5月9日
 最上三十三観音をご存知ですか?村山・最上地方には観音様を祀(まつ)るお寺(札所)が三十三カ所あって、その最上三十三観音を巡礼すれば有難いご利益がいただけるとか。しかも今年は7つの札所で普段は見られないご本尊がご開帳になると聞き、私も片雲の風に誘われて巡礼の思いやまず…。
みちのく山形の霊場 最上三十三観音って?

最上川に沿って点在

 山形の母なる川といえば最上川。調べてみると、この最上川に沿い南は上山市から北は鮭川村まで観音様を祀る札所が点在していました。1番の札所は天童市の若松観音、33番の札所は鮭川村の庭月観音です。
 ちなみに県内では最上三十三観音が最も有名ですが、置賜三十三観音、庄内三十三観音もあるそうです。

秘められた悲話

 最上三十三観音の歴史には悲話が秘められていました。山形市の礎を築いた人物が斯波兼頼。今から580年ほど前、その兼頼から5代目に当たる山形城主・最上頼宗に光姫(ひかりひめ)という一人娘がいました。この光姫が絶世の美女で、結果として横恋慕する家臣一人を死に追いやってしまいます。
 そのことをはかなんだ光姫は出家し、若松から庭月までの三十三観音巡礼の旅に出たというのです。このことが世間に喧伝(けんでん)され、われもわれもと最上三十三観音を巡礼するようになったそうです。

みちのく山形の霊場 最上三十三観音って?

7札所でご開帳

 今年のハイライトはご本尊のご開帳。もともとは三十三のすべての札所が50年ごとに行ってきましたが、信者からのたっての希望で子(ね)年の12年ごとに行われるようになりました。
 それが今年は6月から山形デスティネーションキャンペーンが始まることもあり、例外的に7つの札所でご開帳が予定されています。
 7札所は若松観音、長岡観音(寒河江市)、上ノ畑観音(尾花沢市)、富沢観音(最上町)、太郎田観音(同)、番外の世照観音(同)、庭月観音。

車なら2泊3日で

 巡礼は札所をすべて巡るのが基本。一カ所でも欠いてしまうと「満願」にはならないそうです。一気に巡礼する場合は歩きなら7泊8日、車なら2泊3日ぐらいのコースがお勧めだとか。
 各札所の近くには名湯・秘湯があるのが嬉しいポイントで、これに各地のグルメを組み込んで楽しいプランを作成しましょう。

みちのく山形の霊場 最上三十三観音って?

押さえておきたい作法

 基本的な作法として①山門の前で合掌して境内に②水屋で手を清め、口をすすぐ③お堂で灯明・線香をともし、おさい銭を供える――あたりは押さえておきたいところ。

レッツ・巡礼!

 最近は若い人たち、特に女性の姿が目立つんですって。陽気もよくなってきたし、ハイキング気分でレッツ・巡礼!

5/9

みちのく山形の霊場 最上三十三観音って?