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《セピア色の風景帖》 第七十回 三浦記念山形市商工会館

2014年4月25日
 山形商工会議所などが入居する「三浦記念山形市商工会館」は2009年に現在の姿に建て替えられたが、それ以前に同地にあった旧会館は1963年竣工の建造物だった。
《セピア色の風景帖》 第七十回 三浦記念山形市商工会館

 顕彰されている三浦とは、山形市出身で両羽銀行(現在の山形銀行)頭取や貴族院議員、東京商科大(現在の一橋大)学長などを歴任し、山形市の経済産業発展の礎を築いた故三浦新七博士のこと。旧会館は県有地の払い下げを受けて山形市が建設、建物は4階にバルコニーを備えた鉄筋コンクリート造りで、前面には装飾的に煉瓦張りが施されていた。 
 この建物は周辺の近代的なビルに比べ、七日町通り側の窓面積が極端に少なかった。重厚さを強調したデザイン上の事情もあったのだろうが、花笠まつりを見物するには絶好の位置にあるにもかかわらず、窓がないためパレードを見下ろすには4階バルコニー、または屋上に昇る必要があったと思われる。

 旧会館は築40年を過ぎて山形商議所を主体に建て替えが決まり、東隣にあった県有施設「婦人会館」とともに2008年までに解体された。 (F)