徹底して山形に密着したフリーペーパー

天童市商店街連合会・天童商工会議所商業部会 会長 佐野 宏美さん

2014年3月28日
佐野 宏美(さの・ひろみ) 1957年(昭和32年)天童市生まれ。日大山形高から日大法学部に進み、卒業後の81年、家業の酒類小売業「さのや」入社。84年専務、2008年社長。同年、天童市内の11商店街を束ねる天童市商店街連合会会長と天童商工会議所商業部会会長に就任し、現在3期目。56歳。
天童市商店街連合会・天童商工会議所商業部会 会長 佐野 宏美さん

イオンモールは平成の黒船
  地元商店、地域密着に活路

――イオンモール天童がオープンしました。

ダメージ避けられず

 「一般市民にとっては買い物の選択肢が広がったわけで、不都合なことは何もない。ただ地元商業者にとってはいわば『黒船の来航』で、ダメージを受けるのは避けられそうもありません」
 「実際に足を運んでみましたが、想像していた以上に大きいというのが実感。まるで異空間ですね」
 「もちろん地元商業者団体として周辺の環境に配慮するよう意見書は県に提出しましたが、今の大規模小売店舗立地法では出店規制はかけられず、どうしようもない」
――ツラいとこですね。

本来は住宅地のはずが

 「そもそも芳賀地区は1300世帯を張り付け4000人を定住させるという住宅開発が目的だった。それがいつの間にか商業開発にすり替わって…。計画が変節したと言わざるを得ません」
――確かに新駅や調整池に予算つけたりで、市が商業開発に前のめりな印象はありますね。
 「ただ不平や不満ばかり言っていても始まらない。幸い、地元商業者も右往左往するかと思ったら、意外に前向きなんですよ。みんな『自分の店でできることをやろう』というムードです」

できることやるだけ

 「実際、イオンのオープンに先立って商店街組合と商工会議所でプレミアム付き商品券を発売したところ、全体の8割までがスーパーやホームセンターではなく地元の商店街を利用してくれた。地元商業者の存在感を示せたことが嬉しい」
 「あくまでこれまでのところですが、イオンの買い物客は市外の人が圧倒的。ということは、地域密着という原点に立ち戻り、商売のやり方を再構築すれば生き残る道はあると思います」
――話は変わって、モンテ本拠地問題については? なんだか傷口に塩を塗るような質問で恐縮ですけど(苦笑)

モンテ本拠地は?

 「もちろん天童に残って欲しい。NDスタでビールも売ってますしね(苦笑)。だけど個人的なことは抜きにしても、山形だ、天童だという前に専用スタをつくるというコンセンサスを得ることが先だと思う」
 「ただ(本拠地誘致の意向を表明した山形市の)市川市長もあの後、具体的に誘致場所とかを明言してないですよね」
 「言ったからには最低限、自分の考えを明らかにする必要があるはずなのに…。だからいまだに唐突感がぬぐえません」