あなたの目 健康ですか?/(72)花粉症
2014年3月14日
予想では今年の花粉は少な目とか。でも油断はできません。
予想は少な目でも…。
実際、当院にも2月中旬に早くも花粉症の症状を訴える患者さんがいらっしゃいました。晴の日が続いた2月下旬の週には雪解けとともに目の痒みを訴える方がさらに増えてきました。花粉が少な目の予想とはいえ、やはり注意が必要だと痛感した次第です。

「ゲリラ花粉」も
昨年夏によく耳にしたゲリラ豪雨。花粉も同様です。飛散総数の予想は少な目でも、天気の良い日にはゲリラ豪雨のように急に飛散が増える「ゲリラ花粉」のような日があります。
そんな不測の事態に備え、毎年のように花粉症の症状が出る人はしっかりメディカルケアをしておくことが大切です。
対策は早目に
症状が出る前や、症状が軽いうちに治療しておくことが花粉症メディカルケアのコツです。症状が出る前から治療するのが初期療法で、最近では初期療法をする方も増えてきました。
特にコンタクトを使っている方の場合、症状が悪化するとコンタクトを休んで治療しなければいけないこともあり、日常生活にも不便が生じるので初期療法をされる方が増えています。
やるなら今でしょ!
ここ山形においてはバレンタインデー以降が初期療法開始時の目安ですが、花粉が少な目でまだ症状が重くなっていない方は同様の効果が期待できます。
眼鏡をかけたり、帰宅後に洗顔して顔の花粉をおとしたりするセルフケアも組み合わせるとさらに効果的です。
油断は禁物です
今年の花粉、少な目の予想だからと言ってくれぐれも油断は禁物です。


プロフィール
● (たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。