徹底して山形に密着したフリーペーパー

やまがたのラーメン

2014年1月10日
 ラーメンといえば今や国民食。特に山形県民はラーメン好きで知られ、各地に個性的な名店がひしめいています。おせち料理に飽きて「そろそろラーメンが食べた~い」と思っている人も多いのでは?そんな人のために山形のラーメン事情を探ってみました。
やまがたのラーメン

 まず残念なニュースから。総務省が毎年発表している家計調査で、山形市が9年連続で全国1位だった中華そばの外食支出額が福島市に抜かれ、2位に後退してしまったのです。
 昨年の統計によれば、山形市の1世帯当たりの中華そば外食支出額(年間)は前年より984円少ない1万1077円で、福島市に268円及びませんでした。福島市は昨年2位。山形市に油断があると踏んで虎視眈々と首位の座を狙っていたわけですね。あ~悔しい。

やまがたのラーメン

 それでも全国平均5517円の2倍以上を食べている計算。統計上は山形市しか表れませんが、県内には魚介系のダシを使った「酒田ラーメン」、新庄市の「鳥もつラーメン」、辛味噌が特徴の「赤湯ラーメン」、昔懐かしい「米沢ラーメン」などが勢ぞろい。山形っ子はラーメン大好き!
 この理由には諸説ありますが、山形ではおそば屋さんでラーメンも出すところが多く、昔からラーメンが身近な存在だったことが影響しているようです。おもてなしに出前のラーメンをとる風習があることもその表れかもしれませんね。

 実際、山形県における人口10万人当たりのラーメン店舗数は70・92軒で全国1位。2位の栃木県の1・4倍もの数で、県民のラーメン好き、店側にとっては激戦ぶりを物語っています。
 そんな山形での最新事情は、ここ数年、東京の三田に本店がある人気ラーメンチェーン「ラーメン二郎」系のラーメン店が続々と誕生、行列のできる人気店になっていることです。
 二郎系ラーメンの特徴は野菜や豚肉を煮出して醤油ダレを加えた超濃厚なスープと極太麺。これがファン(ジロリアン)にとってはクセになる味だとか。こうした新興勢力と従来からの名店との対決も目が離せませんね。

 TUYでは2月10日午後7時から「山形麺遊記」を放送、県内の名店を紹介します。