徹底して山形に密着したフリーペーパー

上山商工会 会長 齋野 國昭さん

2013年10月25日
齋野 國昭(さいの・くにあき) 1944年(昭和19年)上山市生まれ。山形商業卒業後、山形市内の酒類卸を経て家業の酒類卸「斎野酒店」入社。70年父親の死去に伴い25歳で社長就任。81年社名を「そめこや本店」に改称、90年からコンビニエンスストアの展開を始め、現在は上山市と山形市でセブンイレブンを4店展開。2011年社長を息子の国誉氏に譲り自らは会長に。12年5月、上山商工会7代目会長に就任。69歳。
上山商工会 会長 齋野 國昭さん

就任時に掲げたマニフェスト 
  達成して次代にバトンを――


――商工会会長として今の上山をどうご覧に?
 「いや~、もう全然ダメですね」

少子高齢化が進む上山

――どのあたりが。
 「少子高齢化は全国的な傾向ですが、上山の高齢化率は県内13市でナンバー1。買い者客は山形や仙台に流れ、中心街はシャッター通り。人口が増えない→中心部が活性化しない→さらに人口が減るという悪循環です」
 「そんな現状を打破しようと会長就任時、坂本龍馬の『船中八策』や橋本徹大阪市長の『維新八策』にならい8つのマニフェストを掲げました。柱は役員人事の若返り、飲食店組合の設立、医療部会の新設などです」

悩みは会員数減少

――進ちょく状況は?
 「3年の任期が切れる2年後の5月までには目鼻をつけて次世代にバトンを渡したいとは思っています。ただ難しいのは商工会の会員数が減ってますからねえ。事業を進めていくうえでも、発言力を持つうえでも会員数を増やさないと」
――そのあたり、全国の商工会や商工会議所に共通する悩みですね。 
 「例えば上山競馬場跡に進出してきた東和薬品さん。商工会としては工業部会に入ってもらいたいと何度かお願いしてるんだけど、なかなかいい返事がもらえない」
 「やっぱり本社が大阪だけに商人気質なんでしょうな。『入ってメリットがあるんですか?』なんて返されたら応えようがない。メリットなんて入ってから自分で考えてもらわないと(苦笑)」
――今の話、書いちゃってもいいんですかね。
 「いいです、いいです。今日の話はぜ~んぶオープンですから」

中心街と郊外の商業施設

――去年11月に上山の中心市街地活性化基本計画が国から認定されました。
 「中心街の魅力を高めていこうという計画で、人口4万人未満の市で認定されたのは全国で7市だけです」 
――一方で、去年秋には仙石にヨークタウンがオープンしました。
 「若い世代を中心に大型商業施設を求める声が多いのは事実。その意味で(誘致は)避けられない選択でしたが、私どものコンビニも含め、中心商店街が打撃を受けているというのが実情です」

毒を食らわば皿まで?

――大型ディスカウント店の進出計画も。
 「トライアルはともかく、コストコは市が誘致に前のめりですね」
――「毒を食らわば皿まで」ってところなんでしょうかね。