秋の衣替え、知っていそうで実は知らないクリーニング講座

知っておこう その1
「絵表示ラベル」は大事な情報源
洋服の裏についているラベル。そこに表示されている絵のマークが取扱い絵表示です。取扱い絵表示は、その衣類に合ったお手入れ方法を示す大切な情報源。「クリーニングできる?」「洗濯機で洗える?」「手洗いできる?」など、洗濯の疑問を解決してくれる大切なマークなのです。
クリーニングする衣類は、この取扱い絵表示を必ずチェックしましょう。
取扱い絵表示について注意したいのは「~しなくてはいけない」表示なのではなく、「~してもよい」または「~するのがよい」という表示である点です。
例えば、ドライクリーニングのマークがついているからといってドライクリーニングしかダメというわけではありません。その他の表示や材質などを組み合わせ、家庭で洗濯できるかどうかを判断しましょう。

「ドライクリーニング」と「ウェットクリーニング」は違う
クリーニングというと、何も考えず「ドライクリーニング」に出していませんか?
クリーニングには「ドライクリーニング」と「ウェットクリーニング」があります。
ウェットは本来ドライにすべき衣類を水で洗うため、縮みの変化によって繊維に負担がかかり、乾燥や衣類を元の状態に戻すための仕上げにも手間と時間、豊富な知識と技術が要求されます。
ただ、汗が大量に付着した衣類はドライでは完全に除去できません。汗が付着したまま保管すると時間の経過とともに黄ばみが発生します。夏に着用した衣類を保管する時はウェットがおすすめです。

知っておこう その3
家庭用洗濯用洗剤「ドライ衣料用」とは…
家庭でもドライクリーニング表示の衣類を洗える洗剤があります。水で洗っても型崩れや縮みなどをできるだけ起こりにくく工夫された洗剤ですが、だからといってドライクリーニングが家庭でできるわけではありません。
汚れは落とせても、型崩れや縮みが発生しやすい背広、スーツなどは家庭での仕上げは難しいようです。心配な衣類はクリーニング専門店に相談しましょう。

クリーニング後の収納法
クリーニングから戻ってきた時のビニール包装は、クリーニング工場から店舗、消費者の自宅までの運搬中にキズやホコリから守るために使用しています。
収納時には取り外し、風通しの良いところで2~3日陰干して乾燥させましょう。
そのまま収納すると、湿気の多い日には袋の中に湿気がたまり、カビや黄ばみが発生したり型崩れすることがあります。 夏物から秋物、そして冬物へと本格的な衣替えの季節。