徹底して山形に密着したフリーペーパー

ほほえみの宿 滝の湯 副社長 山口 隆子 氏

2008年6月13日
山口 隆子(やまぐち・たかこ)1944年(昭和19年)天童市生まれ。山形西高から東京YMCA国際ホテル専門学校に進み、卒業後、家業の「滝の湯」へ。専務を経て2007年から副社長。天童温泉の女将で構成する「お駒会」、山形県の女将で組織する「やまがた女将会」の初代会長を務めた。2男2女の母。
ほほえみの宿 滝の湯 副社長 山口 隆子 氏

ほほえみの輪 お客様と環境に

——いつ見ても艶やかで…。

 「あらあら、そんな。年ばっかりとっちゃって(微笑)」

——「山形の女将サン」っていえば「滝の湯」を連想する人、多いですよ。

19歳から女将業

 「だとしたら、それは長くやってるからじゃないかしら。一人娘だったもので、東京のホテル学校を卒業した19歳の時から家業を手伝うようになりました。昭和44年に結婚、54年には今の今上両陛下のお泊り場所としての栄を賜りました」
 「そんな喜びもつかの間、翌年の55年に父が他界して、主人と私が旅館を任されるようになって。36歳でしたけど、ここから本格的な女将人生がスタートしました」

労使関係で苦労も

——ご苦労もあったんでしょうね。

 「昔は従業員のストライキっていうんですか、客室係が突然だれもいなくなったり、料理長や調理場の人間がゴッソリ辞めちゃう『総上がり』があったり。どの旅館も経営が今ほど近代化されていない時代だったから、私だけじゃなくてどこの女将さんも苦労されたと思いますよ」

旅館、個性競う時代に

 「平成に入ってからは団体のお客様が減り、家族や小グループなどの旅行形態に変わってきました。天童温泉には大小さまざまな旅館がありますが、それぞれの個性を伸ばし、お客様に満足を提供していくことがより大切になっています」
 「旅館の個性というのは社長や女将の個性そのものなんですね。夫でもある社長は自然体そのもの、私は根っからの楽天家。こんな2人の個性をいかし、肩の力を抜いて従業員もお客様もほほえみが行き交う旅館づくりを心がけています」

——「滝の湯」は環境対策にも積極的ですね。

 「20年前から自家農園で育てた無農薬野菜を食膳に使っています。残った料理は有機肥料として農園に戻します。調理場では化学調味料は使いません。食器の洗浄には合成洗剤ではなく、廃油をリサイクルした粉石けんを使っています」

環境ISOの認証取得

 「こうした取り組みが認められ、平成15年に東北の旅館で初めてという環境ISO14001の認証をいただきました。おかげ様で2年前の別館リニューアル後もお客様からは変わらない支持をいただいており、感謝の気持ちでいっぱいでございます」

——それにしても、おキレイですよねえ。

 「何も出ませんわよ(微笑)」