徹底して山形に密着したフリーペーパー

ドクター松本の医食同源(79)/糖尿病と熱中症

2013年8月23日
 全国各地で最高気温が30度を超える真夏日が続き、ニュースでは連日のように熱中症対策を呼びかけています。

命にかかわる熱中症

 熱中症の症状は頭痛、めまい、立ちくらみ、脱力感、こむら返り、大量の発汗などです。重症になると朦朧(もうろう)として受け答えができなくなったり、意識がなくなったりします。全身が痙攣(けいれん)したり、最悪の場合は全身の臓器の機能が低下し命にかかわることもあります。
 熱中症にかかりやすい人は高齢者や乳幼児とされますが、若い人でも睡眠不足の人、大量飲酒をしている人、朝食を食べない人、発熱や下痢などで脱水状態にある人は要注意です。

 ドクター松本の医食同源(79)/糖尿病と熱中症

糖尿病患者も要注意

 実は糖尿病の患者さんも熱中症にかかりやすいのです。
 きちんと治療を受けて血糖値が正常に保たれていれば問題はありませんが、血糖値が高い場合、日ごろから尿の量や排尿回数が多く、脱水状態が進行しやすくなっているからです。
 そのうえ暑さで大量の汗をかくと体内の水分はさらに失われることになります。

脱水状態が危険

 すると必然的にのどが渇きます。無意識のうちに水分補給が増え、ジュースやイオン飲料で水分を補うと血糖値がさらに上昇し、尿の量、排尿回数が増えて脱水状態がますます悪化するという悪循環が生じます。この極端な脱水状態が熱中症を引き起こすのです。

定期的な治療を

 予防策としては、水分補給の際は水やお茶など糖分を含まない飲み物か、糖分の入っていない(カロリーゼロの)イオン飲料を飲むようにしましょう。また日ごろから血糖値が正常な状態に安定するよう定期的に治療を受けておきましょう。


 ドクター松本の医食同源(79)/糖尿病と熱中症
ドクター松本の医食同源(70)/「ヘモグロビンA1c」って?
院長 松本 光生
プロフィール

(まつもと・みつお) 1985年山形大学医学部卒業。山形県立中央病院勤務の後、2007年5月に松本内科クリニックを開業。日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医。