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あなたの目 健康ですか?/(65)麦粒腫

2013年8月9日
 夏は眼の感染症が増える季節です。汗をかいて活動していると汗が目に入ってしみることがありますが、汗と一緒に細菌が目に入る場合があるのです。翌日に目が充血したり、瞼(まぶた)が腫れたりしたら感染症が疑われます。
あなたの目 健康ですか?/(65)麦粒腫

各地で様々な呼び名が

 そんな感染症の中でも代表的なのが麦粒腫(ばくりゅうしゅ)です。聞きなれない病名かもしれませんが、山形では「ものもらい」と言えばピンとこられるでしょう。お隣の宮城では「ばか」と呼ばれています。
 全国的にも麦粒種には様々な呼び名があり、北海道では「めっぱ」、青森、岩手、福島では「(よ)のめ」、京都では「めいぼ」、大阪では「めばちこ」などが一般に使われています。
 中には佐賀の「いぬのくそ」、熊本の「おひめさん」などといった呼び名もあるようです。

細菌の感染が原因

 閑話休題。麦粒腫は細菌が瞼の分泌腺に感染しておこります。汗を出す腺や睫毛(まつげ)の毛根に感染した場合を外麦粒腫といいます。よく瞼の皮膚側が赤く腫れるタイプです。マイボーム腺という睫毛の内側にある分泌腺に感染した場合を内麦粒腫といいます。瞼が腫(は)れて異物感が強いタイプです。

お子様には注意を

 夏は汗で流れてきた細菌が目をこすったりすることで持ち込まれ、それが紫外線をあびて疲れた状態だと発症しやすくなります。ですので汚れた手で目をこすらないこと、タオルでこまめに汗をふくことが大切です。特に元気に遊び回る子どもには注意が必要です。

眼科医に相談を

 感染すると炎症によるかゆみや痛みを伴うことがありますが、失明などの重篤な症状につながることはありません。抗生剤の投与で症状は治まりますので気軽に眼科医に相談してください。


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院長 高橋 義徳
プロフィール

(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。