徹底して山形に密着したフリーペーパー

「東北復興プロジェクト」に取り組む 大江 文彦さん

2013年7月26日
大江 文彦(おおえ・ふみひこ) 1975年(昭和50年)天童市生まれ。日大山形高校中退後、塗装会社での修業を経て20歳で塗装業の大堀興業を設立、2001年にリフォームや店舗の内装なども手掛けるオオホリ建託(山形市)に改組して社長に。県内や仙台で居酒屋「和楽」「亀円」「焔蔵」「大黒」など8店の展開も。38歳。
「東北復興プロジェクト」に取り組む 大江 文彦さん

農業を通じて被災地支援
  6次産業化に挑戦します

――「東北復興プロジェクト」って?
 
名取に商業施設を開業
 
 「農業を通じて被災地を支援しようと震災2カ月後に組織を立ち上げました。メンバーは仙台と山形の6人で、それぞれの本業はコンサルタント、外食、建設などバラバラ。それでも復興につなげたいという思いは共通しています」
 「具体的には名取市の6600平方メートルの用地に農園や加工場、地産地消の飲食店などで構成する商業施設を建設中で、オープンは9月29日を予定しています」
 「価格低迷や担い手不足などで農業が大変な時代。このプロジェクトで農業の6次産業化に挑戦し、被災地の雇用創出にもつなげたい。現地では100人程度を雇用する予定で、うち60人は障害者を計画しています」

社員も津波被害に


――きっかけは?
 「震災当日、宮城沿岸部に出向いていたうちの作業員20人がもろに津波をかぶり3日間連絡が取れなかった。幸い全員無事でしたが、そのことがあって被災地のために自分も何かしなければと」
 「あと飲食業もやってるので人間にとっての食の大切さを改めて感じ、農家との関係をもっと深めたいと思いました」

見た目とは違うぞ

――若いのにしっかりしてるんだ。
 「でも外見これでしょ」
――カッコいいじゃん。
 「派手に見られて、本業以外に〝飲み屋〟をやってる軽いヤツっていうイメージを持たれ『手を広げ過ぎじゃないか』とか『地に足がついてないんじゃないか』とか言われてるみたいですね」
 「でも俺は全部に一生懸命やってるだけ。飲食業に関しては『勢いあるよね』って認めてくれる人もいます。それはさっきも言いましたけど、農業の大切さを理解して、農家と積極的にかかわって食材に使ってるから」
――高校時代は相当のヤンチャだったと聞いたけど…。
 「ヤンチャ過ぎて退学になりました(苦笑)」

不良や学歴がなくても

――でも最近分かってきたことだけど、若いころ不良だった30代から40代の連中が足を洗って(?)、山形のいろんな分野で活躍してるんだよね。
 「生意気だとかいわれることもありますが、不良だったり学歴がなくても人との出会いや恩を大切にし、一生懸命やっていけば道は拓けるんだっていうメッセージを若者に伝えられればと思ってます」