徹底して山形に密着したフリーペーパー

<荒井幸博のシネマつれづれ> 映画人が続々来県

2013年7月12日
「映画の都」の面目躍如

 先月から映画人が続々来県、各地で映画イベントが繰り広げられている。
 
 7月6日から公開され大ヒット中のディズニーアニメ「モンスターズ・ユニバーシティ」。この映画でキャラクター・デザイナーを務めた クリス・ササキ さんと上山市在住の妖怪絵師・ 金子富之 さんとの「日米モンスターズ・クリエイター対談」が6月17日、東北芸術工科大学で催された。
 本作は「モンスターズ・インク」(2001)の続編。主人公のマイクとサリーの学生時代に遡(さかのぼ)り、2人の出会いと友情、夢の実現への端緒を描いた作品の素晴らしさを熱く語ってくれた。

<荒井幸博のシネマつれづれ> 映画人が続々来県

 6月29日には自身が演出した「100回泣くこと」のキャンペーンで 廣木隆一 監督がムービーオン山形で舞台挨拶。今年は「きいろいゾウ」「だいじょうぶ3組」に続く廣木監督3本目の全国ロードショー作品。
 主人公・藤井役の大倉忠義(関ジャニ∞)と佳美役の桐谷美玲が廣木監督の演出によって見事な演技をみせている。「2人とも映画に対して真摯に向き合ってくれた」と廣木監督は先日のインタビューで目を細めて語ってくれた。

 そして東北芸術工科大学理事で、かつて“ミスター文部省”と呼ばれた元文部官僚の映画評論家、 寺脇研 さんが企画とプロデュースを担当した「戦争と一人の女」が7月13日からフォーラム山形で公開されるのを前に、6月26日、寺脇さんが地元マスコミを回ってキャンペーンに励んだ。
 この映画は故・若松孝二監督の薫陶(くんとう)を受けた 井上淳一 監督がメガホンを執り、第2次大戦末期から戦後の東京を舞台に、官能、戦争の不条理・狂気に鋭く迫る。
 公開初日には寺脇さん、井上監督、主演の 永瀬正敏 さんがトークショーを行い、19日までの公開期間中は永瀬さん撮影の写真展も開催される。

 これだけの短期間に映画人が多数訪れてくれるのは“映画の都ヤマガタ”の証左なのだろう。


<荒井幸博のシネマつれづれ> 映画人が続々来県
荒井幸博(あらい・ゆきひろ)

1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜夜15時)を担当。