あなたの目 健康ですか?/(64)ビジョンバン
2013年7月12日
昨年1月13日号の本紙の拙コラムで、大型のバスに眼科の検査機械を積み込んだ移動式眼科診療所「ビジョンバン」をご紹介しました。覚えていらっしゃいますか?
春に日本版が登場!
東日本大震災の直後、緑内障や糖尿病網膜症など高度な眼科医療が必要な被災者を救ってくれたのが米国からやってきたビジョンバンでした。
被災地での活躍ぶりに触発され、緊急時の支援活動に役立てようと日本版ビジョンバンの実現に向けた活動が始まったことを当時の拙コラムで紹介しましたが、それがこの春、ついに実現したのです!

緊急時の救援活動も
日本版ビジョンバンは日本で活動しやすいよう本家の米国版に比べ小型の車両で作られています。通常は眼科健診を、いざという時は救援活動を行う仕組みです。
具体的には眼科健診、目の健康相談、眼疾患啓発活動、眼疾患疫学調査、そして緊急時の救援活動を行います。
山形にもお目見え
現在は宮城を中心に東北6県で活動中で、山形にも6月下旬、山形ビッグウイングで催されたイベント「子育て応援団すこやか2013」の会場にもお目見えしました。
ご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、ビジョンバンは眼科検査に必要な暗室機能を備え、視力や眼圧、眼底検査などの眼科の基本的な検査を行うことができます。
あなたの地域にも
搭載する検査機器も検査内容により変更できるので、うかがう先のニーズにあった巡回診療が可能です。今後、県内陸部のやまコミ読者の地域にもうかがうことがあるかと思います。
ビジョンバンに関しては
http://www.visionvan.jp/
をご覧ください。


プロフィール
● (たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。