徹底して山形に密着したフリーペーパー

《おしえて!編集長》 どうなるの「みはらしの丘」

2013年6月28日
 これまで商業施設がなかった「蔵王みはらしの丘」に大型商業施設、しかも世界的規模や全国区のDSの進出計画があると聞いてビックリ。これまでの経緯や今後の見通しを編集長に聞いてみました。
あの閑静なニュータウンで、超弩(ど)級の計画が進んでいたとは思いませんでした。
《おしえて!編集長》 どうなるの「みはらしの丘」

 みはらし03年から分譲 

 「俺だってそうだよ。みはらしの丘に大型商業施設を誘致するのはURや住民の悲願。だけどホームセンター「ムサシ」を展開するアークランドサカモト(新潟県三条市)の出店計画が2008年にとん挫して以降、表立って名乗りを上げる企業はなかったんだ」 
 「みはらしの丘の分譲開始は03年。当初は1700世帯・7000人の居住を目標にしてたけど現状は600世帯・2000人。商業施設がなく買い物に不便だから居住者数が伸びない一方、居住者が限られ商業施設も出店しづらいという悪循環になっている」

 商業施設コンビニだけ 

 「挙句、周辺の商業施設といえば07年に開業したセブンイレブンだけ。住民の多くは買い回り品を求めるのに山形市若宮のイオン、成沢のヤマザワやヨークベニマル、あるいは最近できた上山市千石のヨークタウンなんかに出向く必要があった」

他の商業施設が及び腰なのになぜ2社は名乗りを?

 「2社とも取材に応じていないから詳細は分からない。ただ集客にそれなりの自信があるんだろう。ホラ、嶋に出来たドン・キホーテをみれば分かるようにDSってけっこう遠くからもお客さん来るじゃない」

 広域商圏を見込む? 

 「飽和気味の食品スーパーだと商圏は近隣に限られるけど、DS2社の狙いは当然みはらしの住民だけじゃない。単に出店に好条件なのがあそこだったんだろう」

計画は今後どう進むんでしょうか。

 商工会が反対の要望書 

 「トライアルの出店計画に対しては上山市商工会がURにけん制球を投げてるけど、法的には何ら拘束力はない。問題視してる24時間営業にしてもトライアルの全店が24時間ではない。嶋のドンキもそうじゃん」


 現状難しいコストコ 

 「曲折があるとすればコストコだ。コストコは大量に商品を陳列し、消費者が巨大カートでまとめ買いしていくスタイル。全国的にみても1万平方メートル未満の店舗はあり得ない」
 「一方で上山市が去年11月に国から中心市街地活性化基本計画の認定を受けたの知ってるかな。この認定を受けると国から優遇措置が受けられる代わりに準工で立地規制がかかり、1万平方メートル以上の出店は事実上不可能になるんだ」

じゃあコストコは出店できないということになるんですか?

 「現状ではそういうことになるね。でも表現は悪いんだけど、蛇の道は蛇というか、抜け道もないことはない」 

エー、エー、エー。その抜け道っていうのは?

 土地の用途変更も 

 「土地の用途が『準工』だから規制がかかるわけだ。『準工』を外して出店可能な『商業地域』とか『近隣商業地域』とかに用途を変えれば出店は可能になるのさ」
 「その作業に当たっているのが上山市。上山市は取材に対してしらばっくれてるけど、その方向で進めようとしているのは間違いない」

 オープンな議論を 

上山市はどうしてしらばっくれるんですかね。

 「さっきも言ったけど上山市は今年度から中心市街地活性化事業にも取り組んでるわけだ。その一方で郊外で大型店誘致を進めるのは矛盾といえば矛盾だよね」 
 「だけど、みはらしの住民が買い物で不便を感じ、URの宅地分譲がはかばかしくないのも事実。そうしたことをオープンにし、幅広い意見を聞きながら事を進めた方がいいと思うけどなあ。土地の用途変更って大事なことなんだからさ」