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あなたの目 健康ですか?/(62)角膜感染症

2013年5月10日
 黒目を覆う透明の膜が角膜。私たちはこの角膜を通して物を見ることができるのですが、大切な角膜を脅(おびや)かす病気に角膜感染症があります。

失明に至るケースも

 角膜感染症は角膜が細菌やウイルス、真菌(しんきん)(カビ)などに感染し、炎症をおこす病気です。角膜感染症にかかると視力が低下したり、最悪の場合は失明に至ることもあります。

あなたの目 健康ですか?/(62)角膜感染症

コンタクト原因説

 原因のひとつと考えられているのがコンタクトレンズ。ある調査では角膜感染症患者の約4割がコンタクト使用者で、10代では実に9割以上でした。コンタクトの使用状況をみると不適切なレンズケア、定期検査を受けていない、コンタクトの使用期間を守っていないなどの不適切な状況が明らかとなりました。
 前回のテーマ「コンタクトレンズ」でお話ししましたので繰り返しになりますが、やはり正しい処方、定期検査、レンズケアを心がけましょう。

植物による外傷説

 もうひとつの原因と考えられているのが植物による外傷です。これからの季節、農作業のほか山菜取りやガーデニングなどにはもってこいですが、木の枝などで目を傷つけたり異物が入ったりして角膜感染症にかかることがあるようです。
 植物の場合は細菌だけでなく、真菌という薬が効きにくい感染症を生じる場合もあるので特に注意が必要です。

有効な保護用眼鏡

 大切なことは外傷を起こさないこと。それには保護用眼鏡が有効です。なにも特別なものでなく、普段から眼鏡をかけている人はその眼鏡、普段かけていない人は度なしの花粉症用の眼鏡やサングラスで大丈夫です。
 特に見上げて作業する果樹の剪定(せんてい)などは目に異物が入りやすいので、保護用眼鏡を忘れずに使用してください。


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院長 高橋 義徳
プロフィール

(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。