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<荒井幸博のシネマつれづれ> ベン・アフレック監督・主演 アルゴ

2013年3月8日
A級サスペンス映画

 2月24日に行われた第85回アカデミー賞授賞式で作品、脚色、編集の3冠を制した「アルゴ」は、約33年前にイランで実際に起きたアメリカ大使館人質事件を題材にした作品。監督、主演はベン・アフレック。

<荒井幸博のシネマつれづれ> ベン・アフレック監督・主演 アルゴ

題材は米大使館人質事件
 
 イラン革命が燃えさかる1979年11月4日、首都テヘランにあるアメリカ大使館がイスラム過激派グループに占拠され、52人が人質に取られる事件が発生する。大混乱の中、6人の大使館員が裏口から近くのカナダ大使私邸に逃げ込む。過激派に見つかれば6人だけでなく、脱出に加担した他の人質全員と匿(かくま)ったカナダ大使夫妻の命の保証はない。
 絶望的状況の中、CIAで人質救出を専門とするトニー・メンデス(ベン・アフレック)が召集される。トニーが立案したのは架空の映画製作をでっちあげ、6人をその撮影スタッフに偽装させて出国させるという前代未聞、大胆不敵な救出作戦だった。
 
映画製作と偽って…。

 ハリウッドにも敵方の内通者はいるはずで、敵を欺くにはまず味方か据える念の入れよう。
 そしてレスターの許(もと)に山積みされていた没脚本の中から砂漠に宇宙人が降り立つSF作品「アルゴ」を選ぶ。トロントで大々的に制作記者発表を行い、業界紙に派手な広告を打って敵を欺こうとするのだが…。

手に汗握る場面の連続
 
 偽装計画は「ここまでやるか」と笑ってしまうほど入念なもの。歴史的事実なので結果は分かっているものの、中盤からラストにかけては手に汗握る場面の連続。オスカー3冠も納得のA級サスペンス映画。


<荒井幸博のシネマつれづれ> ベン・アフレック監督・主演 アルゴ
荒井幸博(あらい・ゆきひろ)

1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜夜8時)を担当。