徹底して山形に密着したフリーペーパー

スノーボードクロス選手 児珠 藍さん

2013年3月8日
児珠 藍(こだま・あい) 1984年(昭和59年)朝日町生まれ。山辺高専攻科(衛生看護)卒業後、千葉県にある順天堂大医学部付属病院の看護師に。2年後テレビで見たトリノ五輪スノーボードクロス競技に触発され、新潟県のウインタースポーツ専門学校に入校、2年半でプロ資格取得。夏場は山形市で看護師として働きながら来年のソチ五輪出場を目指して国内最高レベルの戦いを続けている。28歳。
スノーボードクロス選手 児珠 藍さん
1年後に迫ったソチ五輪
  出場に手ごたえを感じてます

――スノーボードクロスってどんな競技なの?
 
テレビに感激「私も」

 「4~6人の選手が同時にスタートし、旗門(きもん)、カーブ、うねり、ジャンプなどが設けられた全長約1キロのコースを滑ってタイムや順位を競います。名前の由来はオートバイのモトクロスに似ていることから。2006年のトリノ五輪から正式種目になりました」
――そのトリノ五輪をテレビで見て。
 「1人の日本人枠で出場していた藤森由香選手がとにかくカッコよくて私もやってみたいと。当時、都会での1人暮らしや仕事に何となく行き詰まりも感じていたし」
――でも、そこでいきなり辞めてプロを目指すっていうのも…。
 「新潟にある専門学校の生徒募集の広告を見て矢も楯もたまらず。周りからは『何考えてんの?』『バカじゃない』って言われましたけど(笑)。入学金は車を買う予定で積み立てていた貯金を充てました」
 
2年半でプロに

 「専門学校は寮生活で文字通りスノボ漬けの毎日。夏は筋力トレーニング、冬はプロの指導で雪上実習。とにかく『上手くなりたい』の一心だったのでツラいとか辞めたいとかはなかったです」
 「卒業直前の全日本選手権で準優勝してプロになりましたが、プロ資格は夢を実現するための最初の一歩。次の目標はソチ五輪出場で、出場したら上位入賞も狙いたい」
――国内指定強化選手に選ばれ、1月のFIS(国際スキー連盟)レースでは優勝!
 「今は朝日町の実家から蔵王スキー場に通い練習に明け暮れてますが、五輪出場枠入りに向けて手ごたえは感じてます」
  
夏場は白衣の天使

――でも夏場の「白衣ろん上を目指すうえで筋トレに励んだり、夏でも滑れる南半球で練習したりもしたいです」
 「でも競技としてのスノーボードはまだまだ認知度が低いし、遊びみたいに思われるところもあってスポンサーはなかなか…。ましてクロスは歴史も新しいので」
――厳しいね。
 
勝って認知度向上を

 「私自身、勝った瞬間の感激が忘れられずに競技を続けていますが、スノーボードやクロスをもっとみんなに知ってもらい、応援してもらうためにも頑張って勝つしかない。ソチの大舞台で闘いたいです」