やまがたのラーメン特集

総務省の家計調査によれば、全国の都道府県庁所在市と政令指定都市の中で2009~2011年平均の中華そば外食支出金額が最も多かったのは山形市の1万2061円。全国平均の2倍以上で、ここ数年トップの座は不動。
この理由について、山形ではおそば屋さんがラーメンを出すところが多く昔からラーメン文化が定着していたこと、おもてなしにラーメンの出前を振る舞う風習があったこと(今でも?)、冷やしラーメン発祥の地で夏でもラーメン消費量が落ちないこと、などが指摘されています。
山形市にとどまらず県内には酒田ラーメン、新庄市のとりもつラーメン、赤湯ラーメン、米沢ラーメンといった個性的なご当地ラーメンがあり、県民あげてラーメンが大好き。家計調査の対象にはなっていませんが、調べてみたら酒田市や米沢市が全国トップの可能性だってありますね。
実際、山形県は外食支出額だけでなく人口10万人当たりのラーメン店舗数も69・46店とこちらも断トツ1位です。

総称・山形ラーメン(総称・山形牛みたいですね)の歴史は古く、1923年の関東大震災で被災した横浜中華街の華僑の人たちが県内各地に移り住むようになり、屋台でラーメンを提供するようになったのが始まりだとか。もともとそば文化が盛んだった山形で、同じめん類のラーメンは抵抗なく受け入れられたのでしょう。
ご当地ラーメンはそれぞれ長い歴史を誇りますが、ここ1~2年、山形市周辺で急速に増えているのが二郎系ラーメン。東京の三田を本店とする人気チェーン店が「ラーメン二郎」。
特徴は野菜や豚肉を煮出して醤油ダレを加えた超濃厚なスープ。これが太麺にからんでクセになる味。その二郎と同系列のラーメン店が続々と登場しています。
TUYでは2月13日午後7時から「山形麺遊記~絶品ラーメン完全保存版~」を放送、県内の名店を紹介します。
画像をクリックすると拡大します