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《おしえて!編集長》 増え続ける『金』買取店

2008年5月23日
 やまコミ新人編集部員の安斎妙子です。最近、街中や郊外で「金、プラチナ買い取ります」って看板を掲げてるお店、よく見かけますよね。ちゃんとした宝石店だったり、なんだか怪し気な(?)お店だったり。どうして急に増え始めたのかしら。何でも知ってて頼りになる編集長に聞いてみました。
 《おしえて!編集長》 増え続ける『金』買取店

どうして増えてるんですか?

 「もとからあった店もあるけど、確かにこの1年で目立って増えたね。理由は簡単で、金やプラチナの値段が上がってるからさ。金で説明していくと、値段は株なんかと同じで毎日上がったり下がったりするんだけど、2000年ごろからほぼ一本調子で上がってるんだ」
 「金の値段の基準になっているのがニューヨークでの取引価格で、現在は1トロイオンス(31グラム)860ドル台と過去最高値圏にある。これは2000年の270ドル台に比べれば3倍以上の水準になる」

金不足で値段高騰

3倍!? へー へー へー

 「リアクション、オーバーすぎるよ(苦笑)。何でそんなに上がっているかって言うと、世界中で金が不足しているからなんだ」
 「金は使い古しても溶かして固めれば元の輝きを取り戻すっていう、まあ今でいうリサイクル向きの商品なんだけど、有史以来、人類が地下から掘り出した金は約15万トンしかない。これは落合町にある総合スポーツセンターの屋外プール約3倍分だ」
 「で、供給が限られてるのに対して需要は増えていて、特に中国やインドなんかでは金ブームが起きているらしい。供給より需要が多いと『足りない』って話になって値段は上がるよね」

 《おしえて!編集長》 増え続ける『金』買取店

どうして中国とかインドとかでは金ブームなんですか?

発展国で「金」ブーム

 「カネ持ちが多いからじゃん。たえちゃん知らないだろうけど、オリンピックだ、IT(情報技術)だって、中国とインド、凄いんだぜ。今みたいに高くなってもおカネ持ってるから買えるんだよ。この先もまだ上がると思って大勢の人が買ってるんだろうな」
 「あと余計な話だけど、日本以外の国は値段が上がってる局面で金ブームが起きるんだ。日本も株なんかに関してはそうなんだけど、こと金になると下がってる局面でブームになることが多い」

あの、今回のテーマは山形で買取店が増えてるって話なんですけど。

 「そうでした(苦笑)。要は世界中で金が足りないわけだ。毎年の産出量も増えないから、不足を補う方法は1つしかない。たえちゃん、ハイ、何でしょう?」

……。金を作る!

世界で金リサイクル?

 「……。まあ砂金ってのもあるけどね(苦笑)。答えはリサイクル。さっきプール3倍分の話ししただろ。このうちの相当量が『デザインが気に入らなくなった』『もらった相手が元カレ』とかの理由でタンスの中、欧米だとチェストとかの中で眠ってるわけだ。これを回収しましょってわけ」
 「世界中で買取店は増えてると思われるけど、さっき話した投資行動から推測すると日本では持ち込む人が多いんだろうな」

 《おしえて!編集長》 増え続ける『金』買取店

今は売り時なんでしょうか?

 「知らんよ、そんなこと。今は持ってて1年後に売った方が得するかも知れないし、そう思って1年間待ってたら暴落してたりするかもしれないし。株なんかとおんなじで、そのあたりは個々人の判断だね。だから何とも言えません」

なんだか怪しげな店もありますよね。

リサイクル店で高値換金

 「見た目はね(苦笑)。でも基本的には『買う』わけじゃないんだからニセ物や不良品つかませられることはないんだし、複数のところに査定してもらって1番高くかってくれるところにすりゃいいんだし」
 「昔、中国の鄧小平って人が『黒猫だろうが白猫だろうがネズミをとってくるネコがいいネコだ』って有名な発言をしたんだけど、これと同じで見た目は関係ないんじゃないかな」