徹底して山形に密着したフリーペーパー

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/亜鉛

2012年11月23日
 成人の体内には約2グラムの亜鉛が含まれ、前立腺や眼、骨髄、筋肉などに分布しています。

亜鉛が不足すると…。

 亜鉛は免疫や生殖機能に関わるほか、抗酸化作用を持ちます。体内の各種酵素を正常に働かせるためにも必須で、その効果は全身に及びます。
 また視覚や嗅覚の維持、アレルギーの抑制、活性酸素による酸化の防止、インスリンの構成成分として血糖の調節、脳内で働き情緒の安定にも関わっています。
 逆の見方をすれば亜鉛が不足すると様々な体調不良を引き起こします。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/亜鉛

子どもにも味覚障害

 亜鉛不足の影響として広く知られているのが味覚障害で、「何を食べても味が分からない」「味が薄く感じる」といった症状がでます。年齢とともに亜鉛の吸収率が低下する高齢者によく見られますが、最近は子どもにも見受けられます。
 
生殖や美容にも影響

 また男性の場合は精子形成力が低下する懸念、女性の場合は不妊や流産の危険性が高まります。
 さらに亜鉛不足が続くと乾燥肌、肌荒れ、傷の治りが遅い、脱毛、髪にツヤがなくなる、爪に白い斑点が出るといった様々な皮膚症状が起こりやすくなります。

動物性食品の摂取を

 亜鉛の含有量が少ない加工食品や精製された穀類ばかり食べていると亜鉛不足に陥ります。亜鉛を多く含むのは牡蠣(かき)、アワビ、サバ、イワシ、牛肉、チーズ、豚レバーなどの動物性食品。菜食主義者も亜鉛が不足しがちになります。
 また服用中の薬の影響で亜鉛の吸収低下、排泄促進が生じることもあります。アルコールの代謝に亜鉛が利用されるのでお酒好きの方も要注意。ストレスが続くと血中の亜鉛濃度が低下するという報告もあります。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/亜鉛
院長 深瀬 洋子
プロフィール
(ふかせ・ようこ) 1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。