徹底して山形に密着したフリーペーパー

JA県5連会長 長澤 豊さん

2012年11月23日
長澤 豊(ながさわ・ゆたか) 1950年(昭和25年)山形市生まれ。上山農業高校(現在の上山明新館高校)から東京農業大学に進み、卒業後2年間、母校の上山農高で講師を務めた後、家業のブドウ農園を継ぐ。84年本沢農協理事。97年、本沢農協など山形市周辺の2市2町の農協が合併して誕生したJAやまがたの理事就任。常務、専務を経て2010年6月に組合長。12年6月、JA中央会、JA全農、JAバンク、JA共済連、JA農工連の県組織トップ「5連会長」に。62歳。
JA県5連会長 長澤 豊さん

JA理念の原点に立ち返り
  組合員の営農と生活向上を

――5つのJA組織のトップって激務でしょうね。
 
トップセールスに奔走

 「11月2日から8日まで移動距離にして3200キロ!東京さ行って、大阪行って、和歌山行って、その間に仙台や青森にも。いろんな会議のほか、つや姫やラ・フランスやリンゴ、山形牛のトップセールスよ」
――9日は3年に1度のJA県大会でした。 
 「農業を取り巻く課題は山積しています。つや姫のブランド化や付加価値を高める6次産業化をどう進めるか、原発事故に伴う代替エネルギーや増加する荒廃地をどうするか…」
 「組合員のJAに対する要求も具体的になってきている。県大会ではこれらの問題を解決する道筋を示し、組合員とJAの絆の強化を目指した運動方針を決めました」
 
TPPには断固反対

――環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加拒否の特別決議も。 
 「TPPで関税が撤廃されれば農業だけでなく医療なども壊滅的な打撃を受ける。交渉参加には断固反対というのがJAグループの立場です」
 
周囲の評価「個性強烈」

――初めてお目にかかりますけど、お生まれがブドウ農家だとか。
 「本沢で祖父が始めて私で3代目。本沢農協の組合長もやった父親から多くを学んで今があるんだね」
――組合長になって1期(3年)も経ずに5連会長に上り詰めるのは異例だと聞きました。
 「私がJAやまがたの専務時代の2003年に当時の遠藤芳雄組合長が5連会長になり、それ以来、留守を預かりいっしょにやってきたから1期途中の認識はないなあ」
――調整型の歴代5連会長とはタイプが違って個性も強烈だと(苦笑)
 「今のような難局を乗り切るためには『挑む』『攻める』『整える』という姿勢が必要で、職員にも常々そう言い聞かせてる。あと現場に出向けと。同じことを経営管理委員として東京の全農の会議でも言うしね」
 
挑んで攻めてその先は…。

――全農の委員って7月になったばかりですよね。
 「正しいと思ったことは新顔でも言わねばなんね。性格?『挑む』『攻める』だね」
――そういう人、ボクは嫌いじゃないですけど、敵も多そうだな。
 「私はまだ若造だから特に上の人からいろいろ言われんのよ」
――でも山形から初めて全国JAトップになる可能性がある人だとも。
 「そんな夢も希望もありません(笑)」