徹底して山形に密着したフリーペーパー

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/脂肪と炎症(2)

2012年10月26日
 アトピーや花粉症、喘息(ぜんそく)に悩む人や血栓が心配な人はできるだけリノール酸を減らすことが賢明です。

減らしたいリノール酸

 リノール酸を摂ると気管支を収縮させて気道を過敏にし、炎症が促進されやすくなるほか、血液を固まりやすくする2系の局所ホルモンが優勢になってしまうからです。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/脂肪と炎症(2)

時にはバターや脂身も

 一般に植物油はリノール酸が多く、植物油を多く使用するマヨネーズやマーガリン、フライドポテト、デニッシュ、ドーナツ、がんもどきなど多くの食品にリノール酸が含まれています。ともすれば私たちの食事はリノール酸過剰になりがちなのです。
 一方、バターや肉の脂身はリノール酸が少ないので有効に利用しましょう。
 
αリノレン酸とEPA

 アレルギー症状を軽くし、血栓を予防するためにはαリノレン酸やEPAを積極的に摂り、炎症を抑える3系の局所ホルモンを作る流れを強化したいものです。
 αリノレン酸はシソ油、エゴマ油、亜麻仁油に多く含まれますが、酸化しやすいので加熱調理は避けてドレッシングなど生の形で摂取するようにしましょう。冷蔵庫で保管して早めに使い切ることもお忘れなく。
 EPAはサンマ、イワシ、サケなどに含まれるので新鮮な魚をたくさん食べるのがお勧め。
 
先住民の知恵

 グリーンランドの先住民はアザラシの肉や魚が主食で約40%の脂質を摂取しており、血中のEPAが多いことが分かっています。ほぼ同量の脂質を摂取しているデンマーク人と比べて彼らは喘息や心筋梗塞が少ないという調査結果もあります。
 これまで紹介したように炎症を抑える食事のポイントは油のバランスにあると言えます。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/脂肪と炎症(2)
院長 深瀬 洋子
プロフィール
(ふかせ・ようこ) 1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。