徹底して山形に密着したフリーペーパー

もっと知りたい「つや姫」

2012年10月26日
 おいしい新米の季節ですね。山形でおコメの話題と言えば県が総力を挙げて開発し、今秋デビュー3年目を迎えた「つや姫」。今年産の作付面積は昨年産に比べて2倍以上に増えていて、初めて年間を通じて販売できるようになるんだとか。首都圏を中心に認知度や味への評価も急上昇しているらしく、今年は勝負の年になりそうです。だから、もっと知りたい「つや姫」!
もっと知りたい「つや姫」

そもそもつや姫ってどうやって誕生したんでしたっけ?

 14年前に誕生

 「今秋がデビュー3年目なんだけど、誕生したのは14年も前の1998年。山形県農業総合研究センターというところで開発されたのが最初。その後、改良に改良を重ね、消費者に販売されるようになったのが2年前の2010年だ」
 「山形でコメの新ブランドが登場したのは『はえぬき』『どまんなか』以来。この2ブランドがデビューしたのは『べにばな国体』が開かれた92年だったから実に18年ぶりということになる」

満を持して登場したわけですね。

 「甘みや香り、口当たりの良さといった食味は群を抜いてるから県の期待は大きい。おまけに背丈が低いから倒伏しにくく、暑さや病虫害にも強い。つまり消費者に対しても生産者に対しても自信を持って売り込めるコメなわけだね」

これまでの反応はどうなんですか?

 新潟コシと並ぶ評価

 「いいんだわ、これが。おいしいコメの代名詞といえば新潟産コシヒカリってことになってるんだけど、首都圏を中心に早くも『新潟コシに負けない』という評価を得つつある」
 「運も味方した。デビューした2年前は猛暑で、他のブランド米の品質が軒並み低下したのを尻目に暑さに強い『つや姫』は高品質を維持した。これが高い評価につながった面はあるね」

もっと知りたい「つや姫」

今年の夏も猛暑でしたけど…。

 今年の猛暑にも負けず

 「農水省が22日に公表した今年産のコメの1等米比率は前年を1・1ポイント下回る79・2%。特に東日本の日本海側の被害が大きく、新潟なんかは70%なんだって。これに対して『つや姫』はなんと97・9%!」

すっご~い!
 
 「暑さに強いことを改めて証明したわけだ。品種自体の特性もあるけど、県の指導や農家の生産管理が徹底していたことも見逃せない。ま、繰り返しになるけど、それだけみんなが大事に『つや姫』を育てていこうっていうムードになってるからなんだろうな」
 「だから生産者の間でも『つや姫』は人気だ。県内の作付面積は2年前が2500ヘクタール、去年が3200ヘクタール、今年は一挙に増えて6500ヘクタールだ」
 「県内だけじゃないんだぜ。宮城、島根、大分、長崎でも栽培されるようになり、今年は県外の4県で2130ヘクタールが作付けされてる」
 
それだけ人気があるということなんでしょうね。
 
 増える県外作付け
 
 「生産者や産地が広がるのはいいことではあるんだけどね。ほら、『はえぬき』って全国のコメの食味ランキングで18年連続で最高ランクを獲得してるんだけど、産地が広がらなかったから知名度が上がらず、セブンイレブンのおにぎりみたいな業務用の地位に甘んじてるじゃん」
 「この反省もあって県は県外での生産を奨励してるんだけど、ただ県内も含めて生産者や作付けが増えると今度は品質の管理が難しくなるわな」

痛しかゆしの面があるんですね。

 これからが正念場

 「それも含め、新潟コシを超えるブランドとして定着できるかはこれからが正念場ということだろうな」