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あなたの目 健康ですか?/(55)眼科健診

2012年10月12日
 10月10日が「目の愛護デー」ということをご存知でしたか? 謂(いわ)れは「10・10」を横に倒すと眉と目の形になることで、今年のスローガンは「明るいビジョンは眼科健診から」です。

加齢で増える目の病気

 「明るいビジョン」の対極にあるのが失明。現在、失明の2大原因になっているのが緑内障と糖尿病網膜症で、厄介なのは2つとも初期には自覚症状がないまま進行していくことが多い点です。
 また年をとると加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)や白内障、ドライアイといった病気も増えていきます。自分の目を守る、明るいビジョンを守るためには眼科健診が大切なのです。

あなたの目 健康ですか?/(55)眼科健診

なのに検査の実態は?

 それにもかかわらず、2008年に始まった特定健診、いわゆるメタボ検診では眼底検査はオプションになりました。この結果、従来の基本健康診査では20%前後行われていた眼底検査が1%以下と、ほとんど行われなくなってしまいました。
 つまり加齢とともに「明るいビジョン」を脅かす重大な眼疾患(がんしっかん)が増加するにも関わらず、眼科健診を受ける人が減っているのです。

大切な早期発見・治療

 緑内障は40歳以降では20人に1人、70歳以上では10人に1人が発症します。糖尿病網膜症も糖尿病になった人は自覚症状がないまま年を重ねるごとに増加していきます。
 しかも2つとも自覚症状を覚えた時には進行した状態になっていることが多く、早期発見・早期治療のためにも定期検査が重要なのです。
 
40過ぎれば忘れずに

 我々が生活するための情報の80%以上は目からの情報です。「明るいビジョン」を守り、年をとっても快適な生活を続けていくためにも40歳をすぎれば眼科健診をお忘れなく。


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院長 高橋 義徳
プロフィール

(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。