徹底して山形に密着したフリーペーパー

県ハイヤー協会会長 熊谷 勇さん

2012年10月12日
熊谷 勇(くまがい・いさむ) 1935年(昭和10年)大石田町生まれ。大石田高校(現在の北村山高校)卒業後、山形交通を経て69年に第一タクシーの設立に参画し、2000年から社長に。第一タクシーの保有車両は現在16台。このほか保有台数15台の蔵王タクシー、整備会社の山形モーターサービスの社長も兼任。県ハイヤー協会会長には2010年5月に就任、現在2期目。76歳。
県ハイヤー協会会長 熊谷 勇さん

タクシーは公共交通機関
   過度の競争は望ましくない

――県内にタクシー会社って何社あるんですか?
 
規制緩和で供給過剰に

 「事業者数216、車両は1457台ですね」
――どの運転手さんも「お客さんが少ない」ってこぼしてますよね。
 「まず震災後、県外から来る人が少なくなったよね。それに景気がこんなだし、人口そのものだって減ってるし」
――供給過剰だとか。
 「全国的にそう。まず国がタクシーの規制緩和を始めたのが今から10年前で、当時は景気もさほど悪くなかった。それで新規参入や車両が増えたんだけど、一方で景気はどんどん悪くなる。お客さんが減ったのにタクシーだけが増えたと、まあこういう図式ですな」
 「だから3年前からは供給過剰の解消が国の狙いに変わった。特に過剰な全国142カ所を『特定地域』に指定して改善に向けた協議を進めています。県内だと山形市・天童市・上山市・山辺町の山形交通圏が特定地域です」
 
減車への対応に温度差

――改善に向けた協議って、要は減車でしょ?
 「まあそういうこと。でも各社の判断もあってこれが難しい、山形交通圏のタクシー会社は18で過去3年で平均10・21%減らしたんだけど、4~7%台、中には0%なんて社もあるし」
 「目先の売り上げダウンにつながる減車は誰だってツラい。だけど現状だと減車した社は損、減車しない社は得ということになり、そこらが今1番の問題になっているんだよね」
 
10月から仕切り直し

――減車しない社の言い分って聞かれました?
 「個々の経営判断なので詳しくは聞いてません。ただ自分だけじゃなくて業界全体の問題としてとらえて欲しいよね」
――ガツンと言えば済む話でもないですしね。
 「んだのよねえ」
――これからって?
 「特定地域の指定期間は9月末までの3年間でしたが、それやこれやで問題解決には至らず、10月から3年間、再指定を受けて仕切り直しです」
――御苦労さまですけど、そういえば県内のタクシー団体って分裂してませんでしたっけ。
 
協会、2年前に分裂

 「私が会長になった2年前に5社が協会を脱会し新団体を設立しました。従来の協会運営のやり方を私らが問題視し、問題にされた人たちが出て行ったわけだ。統一?私が会長の間はないんじゃないかな(笑)」
――なにかと大変な業界なんですねえ。