徹底して山形に密着したフリーペーパー

みんな大好き!秋は芋煮だね!

2012年9月14日
 9月になっても県内は30度を超える真夏日が続いていますが、この暑さが山を越せば当たり前ですが秋本番。山形の秋といえば誰が何と言っても芋煮会で決まり!そこで今回は芋煮と芋煮会について調べてみました。
みんな大好き!秋は芋煮だね!
みんな大好き!秋は芋煮だね!

 起 源  

 山形の芋煮の起源には諸説ありますが、最も有力とされているのが江戸時代、最上川舟運の船頭たちが終着駅の中山町で始めたという説。当時はもちろん牛肉ではなく、舟で運んできた棒ダラと付近でとったサトイモを煮込んで食べていたとされます。
 こうした由来から中山町では「芋煮会発祥の地」を掲げ、山形市の向こうを張って毎年「元祖芋煮会in中山」を開催しています。
 このほか、山形城主だった秋元志朝というお殿様が弘花2年(1845年)に上野国の館林に移封される際、芋を煮て別離の野宴を催したという記録も残っていて、これが芋煮会の起源だという人もいます。
 ともあれ、こうした催しが「芋煮会」と名付けられ、現在のような形になったのは明治以降とされ、その立役者は山形歩兵第32連隊のようです。山形市の馬見ケ崎川河川敷で芋煮会が行われるようになったのも32連隊が先駆けとみられています。

みんな大好き!秋は芋煮だね!

 主役はサトイモ  

 山形市など県内陸の芋煮はサトイモと牛肉をメインにこんにゃく、ネギ、キノコなどを入れて醤油で煮込むのが基本中の基本。ここで重要なのは主役は牛肉ではなくあくまでサトイモというところ。そもそも芋煮はサトイモを食べるために考案されたといっても過言ではありません。
 サトイモは東南アジアが原産で、日本に伝わったのは米よりも古い縄文時代とか。縄文時代から特別な「ハレ」の日に食されていたようで、その後、全国で月見料理やおせち料理などに使われるようになりました。
 ところがこのサトイモ、寒さに弱いんです。特に寒冷地の東北地方では冬期の保存が難しく、冬が来る前に食べておく必要があったことが芋煮の始まりだったようなのです。というわけで山形牛を使っても米沢牛を使っても芋煮の主役はサトイモ!

みんな大好き!秋は芋煮だね!

 ところ変われば  

 ただ東北地方だけを見回しても芋煮の作り方は微妙~大きく異なります。主役のサトイモはほぼ変わりませんが、山形市周辺の村山地方が牛肉、醤油味なのに対し、庄内地方が豚肉、味噌仕立てなのは有名ですね。朝日町は醤油味ですが牛肉の代わりに棒ダラが使われます。
 また置賜地方は牛肉、醤油味ですが、豆腐、ダイコンが入り、こんにゃくも糸こんにゃくが使われるとか。
 東北他県を見回すと福島県や仙台市周辺は庄内地方と同じように豚肉、味噌仕立て。三陸地方に至ってはサトイモではなくジャガイモが使われ、豊富な魚介類も用いられるそうです。