徹底して山形に密着したフリーペーパー

《おしえて!編集長》 その後の「山形97号」

2008年5月9日
 第32号で山形県が2010年に売り出すコメの新品種「山形97号」を特集しましたが、その後の取り組みはどうなっているのかしら。「コシヒカリ」よりおいしいとされる「山形97号」のデビューはとっても楽しみ。そこで何でも知ってて頼りになる編集長に聞いてみました。
《おしえて!編集長》 その後の「山形97号」

前回の特集からどんな動きがあったんですか?

とにかく「おいしい!」

 「その前に簡単に『山形97号』のおさらいをしておこう。県農業総合研究センターで誕生したのは10年も前なんだけど、この間、改良に改良を重ね、ようやくたどりついた水稲新品種なんだ」
 「いわば満を持しての登場で、その最大の特徴はおいしさ。県農業センターの検査では甘味や粘り、口当たりの良さなどでコシヒカリを上回る結果が出たし、東京で県が実施した試食会でも60%超の人が『コシよりおいしい』って答えてる」

そうでした。で、その後の動きなんですが。

ブランド化本部が始動

 「農業県山形の浮沈のカギを握る存在だけに、2月18日に知事を本部長とする『ブランド化戦略実施本部』が立ち上がった。ここで来年1月までにターゲットをどこに絞って価格帯をどこに置くのか、どんな名称にするのかといった細目を詰めることになってる」

全農組織も一本化

 「それに内陸部と庄内に別れていた全農の組織が4月1日に合併し、一体化して『山形97号』を売り出していく体制が整った。これまで一つの県に2つの全農組織があったのって47都道府県中で山形だけだったんだ」

《おしえて!編集長》 その後の「山形97号」

話がチンプンカンプンになってきました。

重要なマーケティング

 「これから大切なのはマーケティングなんだ。つまり、どこにいくらで売るかってこと。『はえぬき』は食味では専門家の調査で『魚沼産コシヒカリ』に次ぐ全国2位の評価を得てるんだけど、コンビニのおにぎりに使われていたりで知名度が低い。だから価格も実力の割りに不当な扱いを受けてる」
 「この反省の上に立って、高級料亭とか、高級百貨店に置いてもらえるようにしたいっていうのが生産者、全農、ひいては県の悲願なわけだよ。時計とかバッグでもそうだけど、ブランド化できれば高値でも売れるだろ」

時代には逆行?

 「でも、そのためには適地適作を徹底しなきゃだし、品質管理もこれまで以上に厳しくする必要がある。また消費地では味はそこそこで安いっていう米が人気で、こうした流れと逆行する山形の正攻法の取り組みが受け入れられるかが焦点だね」

《おしえて!編集長》 その後の「山形97号」

私たちに関心があるところでは名称なんですけど、全国にはどんな名称のコメがあるんですか?

マシだよ「はえぬき」

 「調べてみたんだけど、結構笑えるんだ、これが。『どんぴしゃり』や『ゴロピカリ』、『どんとこい』もあれば『バンバンザイ』『てんこもり』なんてのもある。失敗って言われるけど『はえぬき』なんてマシな方だよね(苦笑)」
 「あと『LGCソフト』なんて南陽市のNDソフトウエアみたいなのもあるし、何なんだよって感じなのが熊本の『森のくまさん』、そのまんまじゃんって突っ込み入れたくなるのが香川の『さぬきよいまい』(苦笑)」

女性っぽさがポイント?

 「そんな中で最近の流行は、やっぱり『あきたこまち』『つがるロマン』『ひとめぼれ』みたいな女性っぽい名称なのかな。『ミルキークイーン』『ミルキープリンセス』『スノーパール』といった横文字系も目立ってきたけど、なんか競走馬みたいだね(苦笑)」

「おしんロマン」なんてどうですか?

 「おっ、いいんじゃないの。NHKドラマ『おしん』、今年は舞台上演もあるし、国内だけじゃなくて放映された世界63カ国で売れるかもしれん。たえちゃん、座布団一枚」

NHKが名称使わせてくれるかどうかですけどね。