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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/腸の働きと下痢

2012年8月24日
 私たちの腸には摂取する食物から必要な栄養素を吸収し、有害物は拒むという芸当ができます。

「腸は第2の脳」

 これは腸に神経のネットワークが張り巡らされ、独自に情報を集めて判断・処理が行えるからです。脳からの指令を受けて反応する他の臓器と違って「腸は第2の脳」と言われる所以(ゆえん)です。
 実際、腸でも脳と同じセロトニンという神経伝達物質の働きで様々な反応を引き起こされることが分かってきました。腸のセンサー機能が有害物に接触するとセロトニンが放出されます。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/腸の働きと下痢

セロトニンの働き

 放出されたセロトニンは腸液の分泌を促すほか、腸管(ちょうかん)の運動を活発にして下痢を促し、有害物を排除しようとするのです。またセンサー細胞は脳にもセロトニンを送り、腸で異変がおきていることを伝えます。この情報が脳に伝わるとムカムカした吐き気がおこると考えられています。
 
下痢は自然な防御反応

 このように下痢は有害物を排除するための防御反応。ですので基本的には薬で止めずに失った水分とミネラルを補給することを心がけましょう。水分を摂ると下痢がひどくなるので飲まないという人がいますが、これはかえって危険です。
 
大切な水分補給

 水分補給には薬局で販売している経口補水液(けいこうほすいえき)がお勧めですが、水1リットルに塩3グラム、砂糖40グラムを加えて家庭で作ることもできます。
 市販のスポーツ飲料は糖分が多く塩分が少ないので、少し薄めてから塩を加えるのがポイント。
 何度も下痢が続くようだと腸内の善玉菌も激減するので整腸剤や乳酸菌飲料で補うようにしましょう。ただ便に血が混じる場合、発熱や腹痛が続く場合は医師の診察を受けて下さい。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/腸の働きと下痢
院長 深瀬 洋子
プロフィール
(ふかせ・ようこ) 1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。