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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/喉の不快感

2012年6月22日
 長期的に喉(のど)がつまる、つかえるといった喉の不快感をお持ちの方はいらっしゃいませんか?

様々な病気の可能性

 こうした症状は医学的には「咽喉頭(いんこうとう)異常感」と呼び、次のような原因が考えられます。(1)咽頭炎(いんとうえん)や喉頭炎など喉内側の病気(2)甲状腺の腫(は)れなど喉外側の病気(3)慢性副鼻腔炎(ふくびこうえん)やアレルギー性鼻炎など喉上の病気(4)逆流性食道炎や食道がんなど喉下の病気――などです。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/喉の不快感

検査と治療法は?

 耳鼻咽喉科や内科では診察や内視鏡検査などでこれらの病気の有無を調べ、明確な原因があればその治療を行います。
 内視鏡検査で所見が乏しくても、胃酸が逆流している場合があるので胃酸分泌抑制剤、喉に軽い炎症があると考えて消炎酵素剤などを処方する場合もあります。
 
漢方や抗うつ剤も

 さらに梅干しの種がつかえたような症状という意味の梅核気(ばいかくき)に有効とされる漢方薬で症状が改善する人もいます。
 これらの治療であまり効果がないと、ストレスや不安感などが原因と考えて精神安定剤や抗うつ剤などを処方することもあります。

原因に鉄欠乏症も

 実は喉の不快感の原因には鉄欠乏もあります。粘膜を正常に保つ働きがある鉄が不足すると粘膜の異常が生じやすく、重度の鉄欠乏では食道の入り口付近に薄い膜様物ができることもあります。

血清フェリチンで診断

 鉄欠乏の診断は鉄の貯金を反映する血清フェリチンで行います。喉の不快感を訴える22~55歳の女性が鉄欠乏を治療したところ80%の人で不快な症状が改善したという報告があります。
 様々な治療を行っても喉の不快感が改善しない時は鉄欠乏も疑ってみて下さい。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/喉の不快感
院長 深瀬 洋子
プロフィール
(ふかせ・ようこ) 1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。