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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/コエンザイムQ10って?

2012年5月25日
 「最近だるくて」とクリニックにいらしたSさん(52歳女性)は数週間前からコレステロールの薬を飲んでいました。

コレステロール降下薬

 多くの方が服用しているコレステロール降下薬はスタチン系と呼ばれ、LDLコレステロールを強力に下げてくれる薬です。ただコレステロール合成経路を上流で阻害するため、同時に「コエンザイムQ10」という補酵素を減少させます。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/コエンザイムQ10って?

不足すると倦怠感も

 コエンザイムQ10は今や化粧品にも含まれているポピュラーな成分ですが、もともと体内のあらゆる細胞にあり、エネルギー産生や抗酸化作用に不可欠です。
 心臓は休みなく働くためエネルギー消費が大きく、特に多量のコエンザイムQ10が必要です。コエンザイムQ10不足は心筋の収縮力の低下を招き、胸部の圧迫感や息切れ、倦怠感などの原因になることがあります。
 
体内で合成しますが…。

 またコエンザイムQ10は活性酸素による酸化から細胞を守る働きを持ち、不足すると知らない間にどんどん酸化が進んで老化や病気へつながる危険があります。
 コエンザイムQ10は体内で合成していますが、20歳以降は加齢とともに急激に合成量が減少します。Sさんのようにコレステロールの薬でさらに減ってしまい、体調が悪くなる方も稀ではありません。
 
補給を心がけましょう

 すでに動脈硬化がある人や高血圧や糖尿病があって動脈硬化の危険が高い人はスタチン系コレステロール降下薬が必要な場合が多いのですが、同時にコエンザイムQ10の補給を心がけるようにしましょう。コエンザイムQ10はイワシ、サバ、豚肉、牛肉、ピーナッツなどに含まれています。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/コエンザイムQ10って?
院長 深瀬 洋子
プロフィール
(ふかせ・ようこ) 1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。