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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/コレステロールと動脈硬化(下)

2012年4月27日
 前回は善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)についてご説明しましたが、今回は悪玉のLDL対策です。

摂取制限では限界も

 LDLは食事で摂取する量の2倍以上が肝臓でつくられます。タマゴを食べても食べなくても年単位でみるとLDLの値は変わらないという論文もあり、摂取制限は個人差が大きく必ずしも有効でない場合があります。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/コレステロールと動脈硬化(下)

排出までのメカニズム
 
 余分なLDLは胆汁(たんじゅう)に混じって腸に排泄(はいせつ)されます。大切なのはこのメカニズムを正しく機能させることです。胆汁に混じる際にはビタミンCが必要で、魚介類に含まれるタウリンは排泄を促進します。
 一方、食物繊維がないとせっかく捨てたコレステロールは再吸収されてしまいます。それを防ぐため野菜や海藻などをしっかり摂ることが大切で、大豆タンパク質もLDLの再吸収を防ぐ効果があります。

悪玉化を防ぐには…。

 LDLの中にビタミンEやβカロチンなどの抗酸化成分が多く含まれていれば悪玉化は防げます。さらにビタミンCは血液中で活性酸素を消し、ビタミンEをリサイクルすることで間接的に酸化を予防します。
 アーモンド、アボカド、トマト、ニンジン、ゴマ、緑茶などの抗酸化機能を持つ食品を幅広く摂りましょう。

中性脂肪は大敵

 また中性脂肪が高いほどLDLが酸化されやすくなるので、中性脂肪を減らすことも重要です。砂糖と果物の摂り過ぎは中性脂肪を増やし、善玉のHDLを減らすので要注意です。逆に青魚に多く含まれるEPAは中性脂肪を下げる働きがあり、薬としても用いられます。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/コレステロールと動脈硬化(下)
院長 深瀬 洋子
プロフィール
(ふかせ・ようこ) 1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。