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村田先生の消化器系のお話/C型慢性肝炎

2012年6月22日
 C型肝炎ウイルスに感染するとC型急性肝炎になり、C型急性肝炎が治ってもC型肝炎ウイルスの多くは肝臓に残り、次第に肝臓はC型慢性肝炎になっていきます。

肝硬変から肝臓がんへ

 C型慢性肝炎になると肝臓は次第に硬くなり(線維化)、20~30年で肝硬変になります。肝硬変になると年間7~8%の割合で肝臓からがんが発生します。この割合は肝臓がん全体の80%で年間約30000人です。
 アルコールを飲む人、GOT・GPTが高い人、女性より男性の方が線維化のスピードは速い傾向にあります。

村田先生の消化器系のお話/C型慢性肝炎

ほとんどない自覚症状

 C型慢性肝炎の自覚症状はないことが多く、特にC型急性肝炎の時に症状が軽かった場合などは無症状のことが多いのですが、全身の倦怠感、食欲不振、腹部の不快感などを感じることがあります。
 治療は線維化の進展を阻止するため肝臓からC型肝炎ウイルスを排除することが最も効果的で、インターフェロンの単独投与、インターフェロンと抗ウイルス薬(リバビリン)の併用などが用いられます。
 ウイルスを排除できなかった場合は、肝臓を保護する薬を投与し、慢性肝炎の状態を把握しながら肝がんの有無を定期的に調べることが治療の中心になります。

一度は検査を

 自覚症状がなくても大事な肝臓です。山形市では肝炎の有無を調べる無料クーポン券を発行していますので、念のために一度は調べてみることをお勧めします。


村田先生の消化器系のお話/C型慢性肝炎
村田先生の消化器系のお話/B型慢性肝炎
院長 村田 光太郎
プロフィール

(むらた・こうたろう) 1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。