嶋に商業施設続々


夏前後のオープンに向け建設工事が進んでいる大型家電量販店が「ケーズデンキ」。当初、建設場所にはデンコードー(宮城県名取市)が進出する予定だったが、昨年4月にデンコードーがケーズホールディングス(茨城県水戸市)の完全子会社になったことで「ケーズデンキ」が出店することになった。
売場面積は約6000平方メートルで、嶋地区では初の大型家電量販店。「新製品が安い」を武器に山形市北部でのシェア拡大を図る。夏前後のオープンに先立ち、至近距離にあった山形市馬見ケ崎の「デンコードー山形北店」は3月に「ケーズデンキ山形北パワフル館」としてリニューアルした。

全国で110のゴルフ専門店を展開している「つるやゴルフ」(大阪市)は秋に嶋地区に進出する。東北では宮城県と福島県に各2店舗を構えているが、山形県進出は初めて。同社は「ゴルフのトータルプロデュース企業」を掲げ、ゴルフ用品の製造・販売のほか、練習場・レッスン施設の経営、プロトーナメント開催などを手がけるのが特徴。

靴では全国チェーンのチヨダ(東京・杉並)が「シュープラザ」の出店を計画中。馬見ケ崎にもシュープラザ山形北店があるが、同社によれば当面は2店を並行して運営していくという。

外食の一大スポットに
回転ずし、焼き肉・とんかつ、中華料理…
物販施設に比べて出遅れていた感のあった外食店も今後続々と登場する。特に回転ずしでは全国3大チェーンのうち2強が嶋地区で激突、顧客争奪戦がおこりそう。焼き肉、とんかつ、中華料理などの店舗も相次ぎオープンし、嶋地区は外食店でも一大スポットになりそうだ。

■かっぱ寿司
■スシロー
回転ずしの分野ではカッパ・クリエイト(さいたま市)の「かっぱ寿司」、くらコーポレーション(大阪府堺市)の「くら寿司」、あきんどスシロー(大阪府吹田市)の「スシロー」が3強。
このうち寒河江市、天童市、南陽市、東根市に店舗がある「かっぱ寿司」が6月中旬に山形市1号店を嶋地区にオープンする。「かっぱ寿司」は1皿すべて105円という明朗会計が売り物で、注文はタッチパネルで行い、注文があったすしを高速で運ぶ「新幹線レーン」などが家族連れに好評だ。
4月16日に宮城県石巻市に東北1号店を出した「スシロー」も5〜6月に嶋地区に進出、県内初出店を果たす。全皿105円は「かっぱ寿司」と同様だが、「創業社長も現社長も寿司職人で、ネタで勝負したい」という。

■りんご苑
焼き肉店では県内に9店舗を展開する「りんご苑」(高畠町)が6月中旬に出店する。郊外型を意識して昼食メニューの充実を図るほか、自社商品のテイクアウトコーナーなども設ける予定。嶋店のオープンに先立ち至近距離にある山形西田店は5月末で閉鎖する。
■とん八
7月中旬にとんかつ店「とん八」のオープンを予定しているのは三栄本社(山形市)で、嶋店は県内5店目になる。原料には平田牧場(酒田市)の三元豚を使用、コメは数種類の穀類をブレンドした五穀米を提供していることなどが特徴。
■上海厨房
このほか山形駅前の中華料理店、山形五十番飯店(山形市)が「上海厨房桜田店」に続く「上海厨房嶋店」を5月末にオープンする予定。