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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/ビタミンDの働き

2012年2月24日
 ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にするビタミンですが、最近ではそれ以外にも様々な働きがあることが分かってきました。
ようこ先生のごきげんライフのすすめ/ビタミンDの働き

死亡率の低下にも

 具体的には(1)呼吸器感染症のリスク減(2)がんのリスク減(3)糖尿病のリスク減(4)血清脂質の改善(5)認知機能の向上――などで、ひいては死亡率を低下させる働きがあるとされます。
 毎日一定量のビタミンDを摂取した子どもは、そうでない子どもに比べインフルエンザにかかる比率が42%も低かったという報告があります。
 またビタミンD濃度が高いほど大腸ポリープや大腸がん、膀胱がんが減り、さらにがんによる死亡者数が少ないという結果も出ています。
 糖尿病患者がビタミンDを強化したヨーグルトを12週間食べたところ、空腹時の血糖やインスリン抵抗性が改善したとの報告や、ビタミンD濃度が高い人ほど中性脂肪が低くコレステロールのバランスもいいとの調査結果もあります。
 逆にビタミンDが不足すると認知症、うつ病、重い喘息発作、心筋梗塞、脳卒中、パーキンソン病、加齢黄斑変性(失明原因となる病気)のリスクが高まるそうです。
 
サプリメントで補完も

 多くの人のビタミンD濃度を測定したところ、最適な濃度の人は稀でした。ビタミンDは紅サケ、ニシン、イワシの丸干し、アンコウの肝などに多く含まれますが、食事だけでは最適なビタミンD濃度には達しません。
 それを補うため、欧米などではビタミンDをサプリメントで摂取する動きが広がっており、実際にハーバード大でも推奨しています。これまでの目安量よりも多めの量を摂取することで、多彩な効果を期待できます。目標の濃度を維持するために、時々血液中のビタミンD濃度を調べましょう。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/ビタミンDの働き
ようこ先生のごきげんライフのすすめ/ビタミンDの働き
院長 深瀬 洋子
プロフィール

(ふかせ・ようこ) 1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。