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村田先生の消化器系のお話/B型急性肝炎

2012年1月27日
 B型肝炎には急性と慢性がありますが、今回はB型急性肝炎の話です。

キャリアから感染

 新生児や乳幼児がB型肝炎ウイルスに感染した場合、免疫力が未発達なのでウイルスをきちんと撃退できず、ウイルスがずっと体内に棲み続けることになってしまいます。この状態を「キャリア」といいます。
 B型急性肝炎は青少年期以降にキャリアの血液や体液が初めて身体の中に入ることによって感染します。

村田先生の消化器系のお話/B型急性肝炎

多いのが性行為

 血液というと輸血を連想しがちですが、現在は輸血による感染はほとんどありません。また以前は多かった鍼治療、注射針や注射器の使い回しなども減っており、現在は性行為による感染が目立っています。
 
初期は風邪に似た症状

 B型急性肝炎の症状ですが、感染後1~3カ月の潜伏期間の後、全身の倦怠感、食欲不振、発熱、吐き気など風邪に似た症状が現れます。その後に黄疸(おうだん)、尿が褐色(かっしょく)になる、白っぽい便が出るといった症状がでることもあります。

村田先生の消化器系のお話/B型急性肝炎

診断はまず採血

 診断ではまず採血を行います。GOTやGPTなどの値が高くなっているほか、黄疸がある時にはビリルビンという値も高くなっています。またB型肝炎ウイルスに対する抗原・抗体を測定することでB型急性肝炎かそうでないかが判定できます。

悪化する場合も

 治療は安静にすることが最も大切です。大半の場合は感染は一時的で早期に治癒できますが、肝炎がひどくなって劇症肝炎になったり、多発動脈炎、腎炎、関節炎などを併発することもあります。また希にではありますが、急性肝炎から持続性感染に移行する場合もあります。


村田先生の消化器系のお話/B型急性肝炎
村田 光太郎(むらた・こうたろう)

1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。