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ようこ先生のごきげんライフのすすめ/コレステロールの働き

2011年12月23日
 一般には「コレステロールが高い」というと「動脈硬化」などと連想されがちですが、コレステロールそのものは決して不要のものではありません。
細胞膜を構成
 
 コレステロールは体を構成する細胞膜の材料として欠かせず、細胞膜が健全でないと細胞の機能は低下するほか、不足すると膜は弱くなります。コレステロールを合成できない変異細胞はコレステロールを与えないと死んでしまいます。
ようこ先生のごきげんライフのすすめ/コレステロールの働き

情報を素早く伝達

 コレステロールの25%は脳や脊髄(せきずい)の神経細胞に分布して情報を素早く伝達する働きもあります。
 
性ホルモンの原料にも

 またコレステロールはストレス時につくられる副腎ホルモンや性ホルモンの主原料で、ストレスが重なるとコレステロールが副腎ホルモンの合成に使われて性ホルモンが減ることもあります。
 
胆汁酸を生成

 さらに脂肪の消化吸収を助け、薬物を解毒・排泄する胆汁酸もコレステロールから作られます。
 
産後うつやキレ…。

 「低コレステロールの女性は産後うつになりやすい」「問題行動を起こす児童は低コレステロールだった」という海外の報告もあります。

病気と無縁でも不足が

 がんや肝硬変、甲状腺機能亢進(こうしん)症といった病気にかかるとコレステロールが減りますが、こうした病気とは無縁でもしばしばコレステロール不足は見受けられます。
 
不足解消の食事は?

 コレステロールを増やすには総合的な栄養状態の改善が必要。たんぱく質と適量の脂質を毎食しっかり摂り、低血糖にならないよう未精製の穀類やイモ類、野菜から糖質を摂取することをお勧めします。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/コレステロールの働き

深瀬 洋子(ふかせ・ようこ)

1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。