徹底して山形に密着したフリーペーパー

板垣養鶏場 板垣 和幸 さん

2011年12月9日
板垣 和幸(いたがき・かずゆき) 1975年(昭和50年)山形市生まれ。東海大山形高卒業後、食品スーパーなどを経て25歳で結婚し、奥さんの実家の板垣養鶏場(寒河江市)へ。奥さん、義母の3人で明治から続く老舗を切り盛りする。36歳。
板垣養鶏場 板垣 和幸 さん

規模では大手に勝てない
  だから「こだわり」で存在感――

――読者プレゼントの卵の提供、毎号ありがとうございます。
 「いえいえ」
 
規模は中堅以下

 ――前にも言ったけど、卵、すごい人気で。
 「やっぱ必需品だからですかねえ」
 ――会社の宣伝にもなってるでしょ(苦笑)
 「うちは会社というより農家なのよね。主力は卵だけどサクランボや米も作ってるし、作るだけじゃなくて販売もするから、はやりの6次産業ってとこですかね(笑)」
 ――飼ってる鶏って何羽ぐらい?
 「1万羽です。最大手が10万羽、その下が2~3万羽だから、中堅かそれ以下。売り先はお菓子屋さんや飲食店とか。注文があれば家庭にも宅配してます」
 ――そういえば嶋にお宅の自販機あるよね。
 「1年前から置いてて、山形だと珍しいからどうかなと思ったけど結構売れてるのよね」
 ――スーパーには売らないの?
 
「非組み換えに」に活路

 「買い叩(たた)かれるから好きじゃないのよね。値段の勝負になると大規模のところには勝てない。だから、こだわりの卵で違いを訴えていこうと。多少高くても良さを分かってくれる人が増えればいいと思って」
――こだわりって?
 「一般に鶏のエサは米国産トウモロコシが中心なんだけど、米国では遺伝子組み換え品種が主流なのよス。今では少なくなった遺伝子を組み替えていない品種、しかも農薬を抑えた品種を厳選してエサに使ってます」
 
ユニーク卵の開発も

 「こんな取り組みは同業他社も始めてますけど、県内だとうちが1番早かったんじゃないかなあ。もちろん、うちの卵が全部このタイプじゃないですけど、3分の1の今の比率をだんだん高めていきたい」
――ユニークな卵も開発してるとか。
 「最初は3年前に出した『美米(うまい)たまご』で、トウモロコシの代わりにうちで収穫した米をエサにしてます。あっさりした味が特徴で、1玉50円で売ってます」
 ――1玉50円! 売れたりする?
 「売れたりしますねえ(笑)。あとは1年前からワインの搾(しぼ)りカスとパプリカをエサに混ぜた卵も出してます」
 
お客の反応にやりがい

――この仕事やってて良かったって思う時は? 「やっぱり、食べてもらって美味(おい)しいって言ってもらえる時が嬉しいのよねっス」