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ヨークベニマル コメリ 上山市に大型SC/来年度中 開業目指す

2011年12月9日
 食品スーパーで東北最大のヨークベニマル(福島県郡山市)とホームセンター大手のコメリ(新潟市)が上山市仙石地区に大型ショッピングセンターの建設を計画していることが分かった。開業は来年度中の予定で、商業施設不足と人口減少に悩む市では「市民の利便性向上と雇用を含めた経済効果が期待できる」と歓迎している。
ヨークベニマル コメリ 上山市に大型SC/来年度中 開業目指す
 場所は国道13号と県道十日町仙石線の交差点北西側に位置する仙石地区の約8ヘクタール。一体は開発が制限される市街化調整区域だったが、都市計画審議会などを経て7月26日に市街化区域に編入、同日付けで準工業地域に用途変更された経緯がある。
 用途変更を受けてヨークベニマル、コメリは11月10日に市に対して開発行為を申請済みで、計画では8ヘクタールのうちベニマルが西側3・6ヘクタール、コメリが東側3・4ヘクタールを開発する。それぞれ自社店舗のほか、雑貨、書籍、飲食店などの専門店棟を建設する。
 開発行為の許可は早ければ12月中に下りる見通し。両社はその後に大規模小売店舗立地法に基づく届出を県に提出、ショッピングセンターの建設工事をスタートさせる予定。
ヨークベニマル コメリ 上山市に大型SC/来年度中 開業目指す
 上山市は商業集積が低く、売り場面積1000平方メートル超の大型店は4店だけ。市民1人当たりの売り場面積は0・76平方メートルと県内13市で最低、東北73市でも72番目で、買い物客の5割以上は山形市に流出しているという。
 こうした利便性の低さが人口減少にもつながっているというのが市の判断。一方で廃止した「かみのやま競馬」の負債処理などで悪化する財政を立て直すうえでも大型商業施設の誘致は必要としている。