徹底して山形に密着したフリーペーパー

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/美しい肌のために(中)

2011年10月28日
 予防したい肌トラブルにはシミもあります。

シミ発生のメカニズム

 最も多いシミは老人性色素斑で、日光を浴びる機会が多い人では20歳過ぎからポツポツと出始めます。そのメカニズムを説明しましょう。
 紫外線の刺激で表皮の底の方にある色素細胞の遺伝子がダメージを受け、メラニン色素を作り続けて周囲にある角化細胞に配ります。同時に角化細胞の遺伝子も傷つき、色素細胞の数を増やす成分やメラニン色素の産生を高める成分を放出するようになります。

ようこ先生のごきげんライフのすすめ/美しい肌のために(中)

大敵は紫外線

 さらに紫外線を浴びた皮膚で発生する活性酸素はメラニン産生に最重要なチロシナーゼという酵素の働きを高めてしまうのです。このようにしてメラニン色素で変色した細胞が層になりシミを作るのです。そのうえ、すでにあるシミは紫外線によりメラニン色素が黒化するためさらに濃くなります。
 
その予防法は…?

 シミの予防策は(1)無駄な日焼けを避けるために日焼け止めを塗る(2)発生した活性酸素を早く消す(3)遺伝子のダメージを速やかに修復する――の3点です。
 活性酸素を消去するのに有効なのは鉄分を含むカタラーゼという酵素で、鉄欠乏や貧血の女性は特に紫外線対策を入念にする必要があります。
 またビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、グルタチオンなどの抗酸化成分も活性酸素を消す働きがあり、ビタミンCはチロシナーゼの活性を抑える効果やメラニン色素を還元して色を薄くする効果もあります。
 
亜鉛も重要です

 遺伝子の傷を正しく修復するためには亜鉛が重要ですが、加工食品を多く食べる現代人では不足しがちなミネラルです。ちなみに紫外線を浴びて赤くなる人は日焼けして黒くなる人に比べて3~5倍遺伝子が傷つくと言われています。


ようこ先生のごきげんライフのすすめ/美しい肌のために(中)

深瀬 洋子(ふかせ・ようこ)

1984年山形大学医学部卒業、山形大学大学院医学研究科修了。医学博士。山形大学第二内科、山形県結核成人病予防協会、東北中央病院勤務を経て2009年9月「十日町ようこクリニック」開業。内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医など。