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あなたの目 健康ですか?/(43)失明に至る病

2011年10月14日
 日本人の場合、失明に至る2大原因は緑内障と糖尿病網膜症です。

加齢で増える緑内障

 緑内障は40歳を過ぎると20人に1人、70歳を過ぎると10人に1人の割合で発症しています。神経が痛むためいったん進行してしまえば視力回復は困難ですが、早期に発見できれば点眼治療でコントロールできますので、40歳を過ぎたら眼科専門医の定期検査を受けるようにしましょう。

あなたの目 健康ですか?/(43)失明に至る病

糖尿病で併発する網膜症

 糖尿病は国内で約900万人が罹患しており、そのうち3分の1の人が網膜症にかかっているとされます。現在も年間3000人が糖尿病網膜症で失明しています。
 ただ糖尿病網膜症にかかってもすぐ視力が低下するわけではありません。単純網膜症→増殖前網膜症→増殖網膜症と段階的に進行していく病気なので、定期検査を続けていればレーザー治療などにより失明を避けることはできます。

今は大丈夫でも…。

 内科検診で糖尿病を指摘され、眼科を受診された方もいらっしゃるでしょう。その時に「網膜症の心配はありません」と診断されたとしても油断は禁物です。その後も糖尿病の状態は続くわけですから、現在網膜症がなくともその後網膜症を発症する可能性は高まってきます。
 
定期検査を忘れずに

 つまり、今は大丈夫でも1年後や2年後、3年後と糖尿病の罹病期間が長くなればなるほど網膜症が疑われます。特に血糖が高い人は特に要注意。結論としては、やはり定期検査を忘れないことが大切です。
 
眼内異物を防ぐには

 最後に県内では最近、重症の眼内異物が増えており、草刈り中に草刈り機の刃が異物に当たって目にささったりするケースもあるとか。防御用ゴーグルなどの使用を心がけましょう。


あなたの目 健康ですか?/(43)失明に至る病

高橋 義徳(たかはし・よしのり)

1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。山形県アイバンク理事。