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村田先生の消化器系のお話/大腸がん(下)

2011年8月26日
 大腸は管状の臓器で、大腸がんはその内部の粘膜から発生して次第に大きくなっていきます。

便潜血反応検査

 大腸がんの有無を調べるのに最も簡便な検査は便潜血反応検査です。がんのある大腸粘膜からはわずかでも持続的に出血が生じるので、この検査で便の中にヒトヘモグロビンが存在すれば陽性反応が出ます。
 便潜血反応が陽性でもがんではない場合があり、その逆の場合もありますが、陽性反応が出れば内視鏡検査や注腸造影X線検査でさらに調べる必要があります。

村田先生の消化器系のお話/大腸がん(下)

内視鏡検査とは

 内視鏡検査は肛門から胃カメラと同じようなカメラを挿入して大腸粘膜を観察する検査で、粘膜に異常があれば病変(体の悪いところ)の一部を採取します。採取した病変は顕微鏡で観察してどんな病気なのかを調べます。
 
注腸造影X線検査

 注腸造影X線検査は胃のバリウム検査のように肛門からバリウムと空気を注入し、X線写真を撮影します。疑わしい病変はここに映し出され、どこにあるかの位置関係をつかむことができますが、どんな病変なのかの診断はできません。
 
がんを発見すれば…。

 大腸内視鏡検査や注腸造影X線検査などで大腸がんと分かれば治療が必要です。がんが大腸粘膜の浅い部分に留まっている場合には内視鏡での切除が可能です。最近は内視鏡のレベルも飛躍的に進歩しており、がんが浅い部分に留まっている限り直径数センチでも切除可能になりました。
 
手術や化学療法も

 がんが深いところまで達している場合には手術となります。手術の方法はがんが存在する部位によって異なり、手術でも除去が難しい場合は化学療法が必要です。


村田先生の消化器系のお話/大腸がん(下)
村田 光太郎(むらた・こうたろう)

1963年上山市生まれ。山形東高から山形大医学部へ。卒業後、山大病院、東北中央病院、県立中央病院、寒河江市立病院などを経て2009年4月に山形市十日町で村田内科医院を開院。