徹底して山形に密着したフリーペーパー

ドクター松本の医食同源(65)/暑さと自律神経失調症

2011年8月26日
 いくぶん涼しくなって秋の気配も感じるようになりましたが、まだまだ油断は禁物。暑さによる自律神経失調症にも注意したいものです。

熱中症に至らずとも

 室内はエアコンが効いた心地よい空間、外に出れば高温多湿の灼熱地獄――。私たちは仕事や生活でこんな両極端の環境を1日に何度も行き来しています。この極端な温度差が内臓の機能や血圧、脈拍、発汗などを調節する自律神経の働きを乱し、自律神経失調症を招くのです。
 血圧の調節が乱れればめまいや立ちくらみが生じ、脈の調節が乱れれば動悸を感じます。発汗の調節が乱れれば体温調節ができなくなり、消化管の機能が乱れれば食欲低下、吐き気、下痢などを生じます。

ドクター松本の医食同源(65)/暑さと自律神経失調症

温度管理と睡眠を

 自立神経失調症を防ぐにはまず温度差を可能な限り小さくすることです。今年は節電が叫ばれていることもあり、エアコンの設定温度は28度前後と高めにしましょう。睡眠は自律神経機能を回復させるのに重要ですので毎日6~8時間の睡眠時間を確保しましょう。仮眠も有効です。
 
食事にも気くばりを

 食事は消化管のリズムを回復するため可能な限り規則正しい時間で摂るように心がけましょう。疲労回復に効果があるとされるビタミンB1は豚肉やウナギなどに含まれていますが、吐き気や下痢など胃腸の働きが悪い時にはたんぱく質や脂肪を含む食品は消化管の負担が大きく不向きです。
 まずはエネルギーの元になる主食(糖質)をお粥や麺など食べやすい形で摂りましょう。症状が重いときは糖質を含む果物やイオン飲料がいいでしょう。

軽い運動も重要

 調子がよくなったら涼しい時間に散歩など軽い運動を行うことも自立神経の回復に役立ちます。


ドクター松本の医食同源(65)/暑さと自律神経失調症
松本 光生(まつもと・みつお)

1985年山形大学医学部卒業。山形県立中央病院勤務の後、2007年5月に松本内科クリニックを開業。日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医。